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恋愛関係を予測できる言葉がある

恋愛関係を予測できる言葉がある

あなたはカップルを見たときに、二人が長続きするかどうか判断できますか?
相性がよさそうだと感じたり、すぐに別れそうだと思ったりすることがありませんか?
もし、その判断の精度を上げる方法があるとしたら、知りたくありませんか?

テキサス大学オースティン校などの研究チームが行った、カップルの言葉に関する興味深い研究を参考にします。
この研究では、カップルが使う言葉に注目して、二つの実験を行いました。

・実験1:スピードデートで気に入る相手の言葉の特徴

一つ目の実験では、大学生を集めて、スピードデートというパーティを開催しました。
スピードデートとは、決められた短い時間で席を移動しながら、多くの人と会話をして、気に入った人を見つけるイベントです。

参加者は初対面の相手と4分間の会話を行い、気に入った相手を見つけました。
スピードデートで行われた会話はすべて録音され、研究者はその内容を分析しました。

・実験2:カップルのメッセージで長続きする関係の言葉の特徴

二つ目の実験では、86組のカップルに協力してもらい、10日間のメッセージのやり取りを分析しました。
3ヶ月後にカップルの状況を調べて、付き合っているカップルと、破局しているカップルの言葉の特徴を比較しました。

・結果:共通の機能語を使っているカップルが長続きする

二つの実験の結果、恋愛関係を予測する言葉の秘密が明らかになりました。

それは、共通の機能語を使っているかどうかでした。

機能語とは、文と文の間に挟まる、それ自体に意味のない言葉です。
たとえば、「a」「the」「be」「that」「and」などの英語や、「それ」「あれ」「そして」「の」「が」「らしい」などの日本語が当てはまります。助詞、前置詞、接続詞、冠詞などが機能語に含まれます。

この機能語は、話者の思考や態度を反映すると考えられています。例えば、「a」と「the」の違いは、話者が特定のものを指しているかどうかを示します。「and」と「but」の違いは、話者が二つの事柄をどのように関連付けているかを示します。
このように、機能語は、話者の心理的な距離感や親密度を表すと言えます。
そして、この機能語が、相手との関係を予測する重要な手がかりになるのです。

実験1では、スピードデートで同じ機能語を使っている相手を気に入る確率は、違う機能語を使っている相手の4倍になっていました。
つまり、機能語が一致すると、相手との心理的な距離が近く感じられ、好感度が高まるのです。

実験2では、カップルのメッセージで同じ機能語を使っていると、3ヶ月後も継続して付き合っている確率が高くなっていました。

同じ機能語を使っていると76.7%のカップルが付き合ったままでした。
しかし、違う機能語を使っていると、付き合っているカップルは53.5%まで減りました。
つまり、機能語が一致すると、相手との親密度が高く保たれ、関係が長続きするのです。

以上のように、カップルで恋愛関係を予測することが可能です。

しかし、相手の言葉を真似すればいいというわけではありません。
相手が好きだと、自然と相手に注意を払うことになります。そのため、自然と相手と話し方が似てくるのです。
逆に言えば、カップルなのに使っている言葉が違っていると、相手に関心を払っていない、ということになります。そのため、破局も秒読みなのかもしれません。

あなたの言葉遣いは、二人の関係を予測してくれます。自分が相手と比べて、どのような言葉を使っているのか知っておきましょう。
昔のメッセージのやり取りを確認したら、簡単に調べることができます。
相手の言葉遣いが変化していたら、心情にも変化があったと思って間違いないでしょう。

言葉は正直です。

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