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テフロン加工の調理器具は危険? 正しい使い方で健康を守ろう

テフロン加工の調理器具は危険? 正しい使い方で健康を守ろう

料理をするときにフライパンを使いますか?
フライパンは料理に欠かせない調理器具の一つです。
焼く、炒める、煮るなど、さまざまな料理に使えます。しかし、フライパンを使うときに注意しなければならないことがあります。
それは、フライパンの表面に施されているテフロン加工です。

テフロン加工とは、フッ素樹脂の一種であるPTEE(ポリテトラフルオロエチレン)をコーティングしたものです。
テフロン加工は、フライパンだけでなく、鍋や包丁、トング、ボウルなど、様々な調理器具に使われています。
テフロン加工のメリットは、耐熱性や耐薬性が高く、食材が焦げ付きにくいことです。

しかし、テフロン加工にはデメリットもあります。
テフロン加工は、分解が難しく、持続性のある化学物質であるPFAS(パーフルオロアルキル化合物およびポリフルオロアルキル化合物)に属しています。
PFASは、環境や人体に悪影響を及ぼす可能性があり、規制が進められている物質です。
テフロン加工が傷ついたり壊れたりすると、プラスチック粒子が放出され、食事に混入する恐れがあります。これは、健康にとって良くないことです。

ニューカッスル大学やフリンダース大学などの研究チームは、テフロン加工されたフライパンの影響について調査しました。
実験では、テフロン加工されたフライパンとフライ返しを用意し、実際の料理の動きを再現しました。
そして、ラマンイメージング法という技術を使って、フライパンのコーティング表面のマイクロプラスチックとナノプラスチックがどれくらい検出されるかを測定しました。

その結果、テフロン加工のコーティングが破壊されると、約230万個のプラスチック粒子が食事に混ざる可能性があることがわかりました。

また、コーティングが傷ついただけでも、30秒間に9000個以上のプラスチック粒子が放出されることがわかりました。
これは、テフロン加工が傷ついていたり壊れていたりするフライパンで料理をすると、知らないうちにプラスチック粒子を摂取することになるということです。

プラスチック粒子は、人体にとって有害な物質です。
プラスチック粒子は、一部の病気と関連があることが分かっています。
例えば、免疫系の障害、内分泌系の乱れ、発がん性、生殖能力の低下などです。
ただし、プラスチック粒子の人体への影響は、まだ分かっていないことが多く、どれくらいの量で影響が出るかなどは不明です。
しかし、健康上の懸念があることは間違いありません。できるだけ摂取しないほうが良いでしょう。

では、テフロン加工された調理器具を使うときには、どうすればいいのでしょうか?
以下が、テフロン加工された調理器具を使う際のポイントです。

  • 調理器具を本来の用途以外で使用しないこと。

  • テフロン加工は熱に弱いので、空焚きなどで温度を上げすぎないこと。

  • フライ返しなどを使う際は、強くかき混ぜないこと。尖ったものや堅いものは使わないこと。

  • テフロン加工が傷ついていたら、使わないこと。

  • テフロン加工された調理器具は、洗剤やスポンジで優しく洗うこと。

以上のことを守って、テフロン加工された調理器具を使いましょう。
テフロン加工された調理器具は、便利で美味しい料理を作るのに役立ちます。
しかし、化学物質が使われていることを忘れないでください。正しい知識と使い方で、健康を守りましょう。

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