あい弁護士法人 富良野・凛と 法律事務所

旭川弁護士会所属。社員弁護士足立敬太 https://www.furano-rinto…

あい弁護士法人 富良野・凛と 法律事務所

旭川弁護士会所属。社員弁護士足立敬太 https://www.furano-rinto.com/lawyer

最近の記事

    • 訪問販売 リース エフティコミュニケーションズ(FTコミュニケーションズ)

      【エフティコミュニケーションズ(FTコミュニケーションズ)】という会社名と【訪問販売】【リース契約】というワードに心当たりのある事業者さま 当事務所にてご予約いただければ弁護士が相談に乗ります(有料 原則面談 リモート相談可)。

      • 探偵業とGPSと正当業務行為

        GPS調査と正当業務行為 探偵が業務にGPS機器を使い、対象者に無断でこれを対象者車両に設置し位置情報・移動履歴を取得することは①対象車両の所有権・管理権を侵害している、②対象者のプライバシーを侵害して違法であろうという話をこれまでしております。これに対する想定される探偵業者側からの言い訳は【正当業務行為である】との抗弁です。つまり対象車両に機器を設置することもGPSを利用して対象者の位置情報を取得することも探偵業法における「その他実地の調査」だという言い訳です。「実地の調

        • 【探偵業法を読む】探偵業者が尾行を許される理由、その答えを国会会議録で見つけた

          探偵業務でできること 探偵はなぜ尾行や張り込みができるのか。一般人がやったら警察に通報されそうなのに、あるいはトラブルになりそうなのになぜ探偵なら許されるのか。素朴な疑問ではありますが、実は「探偵業とは何者なのか」という核心部分を突く疑問なのです。  探偵業の業務の適正化に関する法律(以下「探偵業法」という。)では探偵業務とは次のように定義づけられています。 探偵業法が探偵の行う業務を「面接による聞込み、尾行、張込みその他これらに類する方法により実地の調査」と定めている

          【GPS】×【探偵】×【不倫】終了のお知らせ。「共有物なら無断でGPSをつけても違法ではない」はデマ!と論破できるたった1つの根拠

          「夫婦の共有財産ならセーフ」←そうなんですか?? 浮気や不貞を探るためにGPS機器を無断で設置し無承諾で位置情報・移動履歴を取得する手法が実に気軽に、安易に使われています。使われる理由の第一が【劇的に効果があるから】なのは間違いないでしょう。最近のGPS機器は高性能なのでほぼ数メートル単位の誤差で位置情報が分かります。「数メートルなら誤差として大きいじゃないか」と思われますが、自動車は基本的に公道を走り駐車場に駐まっているのですから全長数メートルある自動車に設置する場合の「数

          【GPS】×【探偵】×【不倫】終了のお知らせ。「共有物なら無断でGPSをつけても違法ではない」はデマ!と論破できるたった1つの根拠

          【GPS】×【探偵】×【不倫】終了のお知らせ。そもそもGPS調査は「探偵業務」と言えるのか?

            私立探偵と公立探偵  昭和の頃のミステリー小説を読むと「私立探偵」というワードが時々出てきます。探偵自体は今も存在しますがそれらの業者を私立探偵と呼ぶことも、探偵自身自分のことを私立探偵と自称することもなく、もはや「私立探偵」という言葉は死語になっている感がありますね。  そもそも「私立」ってなんだよ?じゃあ「公立」もあるのかよ?ある(あった)んですね。元々探偵は英語から来ているのですが、英語で探偵はDetectiveで警官の刑事もDetective。区別が付きませ

          【GPS】×【探偵】×【不倫】終了のお知らせ。そもそもGPS調査は「探偵業務」と言えるのか?

          【GPS】×【探偵】×【不倫】終了のお知らせ。探偵がGPSを使ってはダメなたった一つの理由その❶’「GPSと民事裁判」編

          民事訴訟におけるGPS利用に対する慰謝料請求認容事案 刑事裁判の判断例を解説しましたが、民事訴訟においてGPSでの位置情報の取得が問題視された事例として東起業事件(東京地判平成24年5月31日 労働判例1056号19頁)を挙げておきます。  この事案(関連争点のみ)は建設会社の支店長が会社から所在確認のためGPSを利用して携帯電話の位置情報を確認できる、携帯キャリア会社が提供するナビシステムへの接続に同意・承諾していたところ、会社がこれを奇貨として勤務時間外の位置情報取得した

          【GPS】×【探偵】×【不倫】終了のお知らせ。探偵がGPSを使ってはダメなたった一つの理由その❶’「GPSと民事裁判」編

          【GPS】×【探偵】×【不倫】終了のお知らせ。探偵がGPSを使ってはダメなたった一つの理由その❶「GPS捜査と刑事裁判」編

          その理由0はこちらです。 文字数が8000字を超える記事ですが半分以上は裁判例の引用です。構えることなくお付き合いください。 GPS捜査と刑事裁判 憲法35条1項は「何人も、その住居、書類及び所持品について、侵入、捜索及び押収を受けることのない権利は、第三十三条の場合を除いては、正当な理由に基いて発せられ、且つ捜索する場所及び押収する物を明示する令状がなければ、侵されない。」と定めています。なるべく簡単にかつ端的に説明すると「住居、書類、所持品」は【私的領域】に侵入されな

          【GPS】×【探偵】×【不倫】終了のお知らせ。探偵がGPSを使ってはダメなたった一つの理由その❶「GPS捜査と刑事裁判」編

          プロローグ:【GPS】×【探偵】×【不倫】終了のお知らせ。探偵がGPSを使ってはダメなたった一つの理由その0

          GPSを利用した位置情報・移動履歴の取得で違法?懲戒? 弁護士には「自由と正義」という若干厨二くさい格調高いタイトルの会報誌が配付されます。中身は趣味の話題から読ませる記事まで大変充実しているのですがだいたいの弁護士が目をやるのは末尾付近に載っている会員異動情報そして懲戒処分の公告です。そんな中、ある懲戒処分の公告を巡って主にTwitter上で弁護士垢からどよめきが起きるような案件が載っていました。  懲戒処分というのは弁護士の非行に対する処分です。弁護士には弁護士自治の観

          プロローグ:【GPS】×【探偵】×【不倫】終了のお知らせ。探偵がGPSを使ってはダメなたった一つの理由その0

          退職者から【未払残業代】請求訴訟や労働審判を起こされ、【解決金】名目で支払合意した場合の【源泉徴収義務】の有無と源泉徴収方法

          この記事のポイント 【解決金】という名目で未払残業代支払の合意をしたのであれば当該解決金は非課税になるのではないか? →× 【解決金】名目なら給与ではないのだから所得税の源泉徴収義務がないのでは? →× この記事をご覧いただきありがとうございます。  まず前提として、「和解金」「解決金」は非課税のことが多いですが全てが当然に非課税になるわけではありません。名目で決まるのではなく実態に沿って課税・非課税が判断されます。  そして退職済みの元被用者(退職者)から元雇用者(事

          有料
          750

          退職者から【未払残業代】請求訴訟や労働審判を起こされ、…