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聞くことが、孤独から愛の世界へ

 よくあることで、話を聞いているようで聞いていない。

九分通りまで、生きた僕、72歳としては、社会人として一流を目指したいと思うので、話を聞ける人になりたいのです。

見えない、聞こえない、話せない、三重苦のヘレン・ケラーは、話を聞くとはどのようなことなのかを6歳で体験した。 

電話発明家のアレキサンダー・グラハム・ベル博士に初対面にも拘わらず、警戒心を持つことなく、スムーズに信頼できた出来事を自伝に記述している。
 
「博士は、私を膝の上に抱き上げて…私が博士の時計をいじくっていると、博士はそれを鳴らしてみてくれた…何より嬉しかったのは、手まねの言葉を分かってくださったことでした。…私が闇から光の世界へ、孤独から愛の世界へ入ることができた扉となったのです」
 
ヘレン・ケラーは、この出来事を経験してベル博士を厚く信頼することになった。

ベル博士は、見えない人、口のきけない人の話し方を研究していた人でもあった。

僕が、最近経験したところでは、信頼できる人Oさんに 心を開放できた結果、自分の問題と自分のしたことを注意深く繰り返し吟味し、目標へ集中して取り組むことができるようになることを体験した。
ヘレン・ケラーがいう愛の世界とは、これかと、後追いながら得心することができた。

今度から初対面で会うときは、先ず、ベル博士ほどの偉人の例に習って、6歳の三重苦の少女を膝に抱き上げ、慈しみで満ちあふれている情景をイメージし、打ち解けて、安心安全と自由を感じてもらったうえで、お話を語っていただくよう徹底する。

日常の日々の生活ではやりきれないので、特定の場での披露となる。
頭で解っていても、体に染みついていないと実際には行動化できないことも自分の至らなさと反省する。

孤独を消去できるのは愛の力といっていることも納得している。

ゲーテは、問題のすべては愛で解決できる、といっていたことを覚えている。


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