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寒い日本を脱出してベトナムでワーケーションしてみた@ニャチャン(ベトジェットに乗ってみた)

突然ですが、私は今年の年初から、寒い日本を脱出して、常夏のベトナムでワーケーションしています。場所はベトナムのニャチャンという街です。
このnoteでは、ベトナムのニャチャンでのワーケーションの様子をシリーズでお伝えしたいと思います。
今回の旅行では、ベトナム旅行の救世主の一つ、LCCのベトジェットに乗ってみました。
何かと悪い噂の絶えないLCCですが、使い方によってはとても便利なことが分かりました。
ということで、今回は”初めてのベトジェット体験”をお伝えしたみたいと思います。

ベトナム行きの航空会社

日本からベトナムに行く場合、気になる事の一つが、どの航空会社を使うかでしょう。
現在、日本からは、日本の航空会社として日本航空と全日空、ベトナムのレガシーキャリアとしてはベトナム航空、LCCとしてベトジェットが就航しています。直行便は、ホーチミンとハノイに4社全てが就航しています。
また、ベトナム航空がベトナム第三の都市であるダナンにも直行便が飛んでいます(※)。
直行便以外の選択肢としては、台北経由のチャイナエアー、韓国のインチョン経由などがあります。経由便は、以前は安かったのですが、円安のせいか今では割安感はありません。
気になる料金は、JALとベトナム航空は往復で最低8万円台、ANAは強気で10万円越えでした。一方でLCCのベトジェットは、往復で5万円弱というところでした。実際には、旅行サイトのアゴダでホテルと同時予約をして割引を受けましたので、往復で4万円ほどになりました。時期によっては、往復預け荷物込みで三万円台も可能です。
今回の旅行では、一ケ月近いロングステイということで、時間に超余裕があったので、初めてLCCのベトジェットを利用してみました。
(※コロナ前はベトジェットもダナン直行便を運用していたのですが、なくなってしましました。復活して欲しいものです)

Vetjetのとは

ベトジェットは、2007年に設立され、2011年暮れから実際の運航を始めたベトナムの新興LCCです。まだ設立から10年程度の新し会社です。CEOはグエン・ティ・フオン・タオ (Nguyễn Thị Phương Thảo)という有名なベトナム人女性実業家です。元々は貿易や金融で財を成してベトジェットを設立したそうです。

遅延など何かと悪評が多いベトジェットですが、ベトナム国内では革新的な企業とみなされています。それまでベトナムの国内線は、国営のベトナム航空が独占していました。例えばホーチミンからリゾートのダラットやニャチャンへまでの航空券は、往復でUSD300程度しました。日本の国内線より高いですね。また地方空港同士の便も少なく、ベトナムの一般庶民が飛行機を移動に使うことは殆どありませんでした。
しかしベトジェットが登場したことで、チケット代が実質10分の一以下に下がったそうです。実際にベトナム国内線の運賃を調べると、1万円以下で移動可能になっています。また地方空港同士を結ぶ路線が大幅に増えたことで、ベトナム国内での人の移動が活発化して、ベトナムの経済にもかなりの好影響を与えているとのことです。

チェックインに超時間がかかる意外な原因

はじめてのLCC、初めてのベトジェットに立ちはだかった最初の関門は、チェックインでした。今まで乗った航空会社の中で、一番時間が掛かりました。羽田でもホーチミンでも約一時間弱行列に並びました。
流石にLCCだとは思ったのですが、意外だったのがチェックインに時間が掛かる原因です。チェックインカウンターが三つしかないこともありますが、一番の原因は乗客でした。
LCCと言えば、荷物も座席指定も機内食も有料と言うのは、私の様にLCCに乗ったことのない人間でも常識です。
ところが、今回ベトジェットの搭乗客にかなりの人数が、預け荷物があるにも拘わらず、事前にオプションを購入していない様子でした。
当然ながらチェックインの際に追加費用が発生します。別の支払いカウンターに一度行って、預け荷物のオプション料を支払う手続きが必要になります。そしてまたチェックインカウンターに戻ってチェックインをします。
このひと手間があるため、当然ながらチェックインの列は止まってしまいます。言い方は悪いですが、悪名高いLCCのチェックイン問題の原因は”少々頭の悪い乗客のせい”のようでした。
実際、私自身のチェックインは、ものの一分で終わりました。


※以下は書こうか迷った部分です。

不快になる方もいると思いますので、嫌な方は読み飛ばしてください

チェックインの大行列

チェックインの長い列に並びながらベトジェットの日本人乗客を眺めていて思い浮かんだ話があります。
それは文科省が所管しているPIAACと呼ばれる国際学力調査です。その調査によると何と日本人の三分の一が、簡単な文章を理解できないそうです。チェックインの混乱を眺めていて思ったのですが、実は多くの乗客が、LCCのWebサイトに載っている座席のオプションや預け荷物のオプションが複雑で理解できないのかもしれないということです。


ゲーム感覚で楽しむ

タダでさえ飛行機に乗るときは多くの人が緊張します。LCCでは、更に複雑な仕組みを理解したうえで、自分に合ったオプションを選択したうえでの事前購入が必要になります。
以外に頭を使うのです。
一方で、LCCを利用する乗客の多くは安さを求める人たちです。要するに”貧乏人”です。そして多くの調査研究は、人間の知能と貧困がリンクしていることを明らかにしています。LCCの利用客にはそういう属性の人が、相対的に多いのかもしれません。
逆に言うとロールプレーイング感覚で複雑なオプションや煩雑な手続きを理解できる人にとっては、LCCの利用は楽勝です。むしろゲーム感覚で楽しめます。さらに料金は格安です。

不快な部分終了


超窮屈な座席

LCCと聞くと思い浮かぶのが”窮屈な座席”でしょう。実際に乗ってみたところ噂通りの狭さでした。私は大柄な方ということもありますが、膝と前の座席の間隔が、こぶし一個分もありませんでした。ただ小柄な女性なら問題ないと思います。
リクライニングも殆どしません。多少傾く程度です。特に長時間の深夜便の場合には、体を伸ばせませんのでかなりキツイかもしれません。
座席が狭いことで一番困ったのが、機内サービスが利用出来なかったことです。食事か何かを試しに頼もうとしたのですが、何とテーブルが狭すぎて太ももに閊えてしまって完全に下まで下ろせませんでした。結局食事のオーダーは諦めました。

長身の男性だと足がつかえそう

遅れることを前提

LCCは、よく遅れます。ベトジェットも例外ではありません。ベトジェットに興味を持ってから、羽田や成田発のベトジェット便をネットでチェックしていたのですが、月に一回ぐらいとんでもない遅延が発生しているようです。この記事を書いている2月5日には、羽田発ホーチミン行きの便が、AM2:30発のところ、AM12:30発となって居ました。実に10時間の遅延です。これは例外かも知れませんが、AM2:30発の便が2、3時間遅延してAM6:00とかになることは結構あるようです。
ニャチャンに羽田から行く場合だと、昼ぐらいの便に乗り継ぎが多いと思いますが、3時間程度の遅延ならリカバリー可能ですが、こうなるとお手上げです。
遅れないに越したことは無いのですが、まあ時間に余裕のあるロングステイ組は、遅延もイベントの一つと割り切って楽しみましょう。
因みにベトジェット同士の乗り継ぎで、ベトジェットが原因で乗り遅れた場合には、振り替えが受けられるようです(※事前に約款の確認をお勧めします)。
※元ベトジェットCAの方による解説動画が参考になります


機内サービスはなし

当然ですが、食事などの機内サービスは、すべて有料です。ただ流石に国際線で6時間以上のフライトタイムがありますので、アルコール以外のドリンクの持ち込みは容認しているようでした。私も水を持ち込んでCAさんの見えるところで飲んでいましたが、特に注意はされませんでした。
フライト時間が10時間を超えるよな長距離国際線だと、流石にお腹がすくでしょうが、事前に食事を済ませておけば、ベトナムまでの6時間程度なら水だけで凌げます。
当然ながら映画などの機内エンターテイメントもありません。ただ今はスマホやタブレットにダウンロードした映画でも見ていればいいので、それほど気になりませんでした。私もAmazonプライムの映画を何本かダウンロードして問題なく過ごせました。

機体は、結構新しい

今回搭乗したのは、エアバスのA321という新しい機体でした。羽田からホーチミンまでの深夜便だったのですが、機体は予想以上に新しく綺麗でした。
LCCと聞くと、何やら古い飛行機を使っているのではと必要以上に心配している人も居るかもしてませんが、実は逆の様です。運航効率を高めるために、LCCでは単一の機種を使う傾向があります。また古い機体は、メンテナンスに手間がかかる事や、同じ機種の新しい機体を大量発注するとディスカウントが効くらしく、LCCほど新しい機体を使ってる傾向があります。むしろJALやANAなどのレガシーキャリア―の方が古い機体を使っていることが多いそうです。

なぜか行き返りとも三席独占

ベトジェットなどのLCCでは、座席指定も有料です。座席指定をしないとランダムに席が割り振られます。その際に三人掛けの真ん中という地獄の席になるケースが多いようです。
今回私は、初めてのLCCということで、料金を払って座席指定をしました。そしてチェックインの際にグランドスタッフが、私にもっといい席に換えられると提案があり、受け入れました。
その席は、驚いたことに横三席に私一人という独占状態にでした。行きも帰りもです。
機内を見回してみると、横三人席に三人ぎゅうぎゅうに座らされている席と、三人席に一人しか座っていない席が混在していました。搭乗率は七割ぐらいでしたので、うまく配分すれば、殆どの乗客が三人席に二人掛けで収まるように見えるにもです。
どうやら座席指定の料金を支払った顧客は”優遇”されているようでした。
と言うことで、幸いなことに横三席を独り占めして、横になって過ごすことが出来ました。
因みに座席指定料金は普通席は400円、非常口近くの足を延ばせる席だと1200円ほどです。予想以上に有料の座席指定をする客が少ないのかもしれません。

ベトジェットを乗りこなすTIPS

出発3時間前には空港へ

まず最初の関門はチェックインです。最低でも出発3時間前には空港に到着するようにしましょう。私も今回3時間前に空港に行ったのですが、既にその時点で長蛇の列が出来ていました。そこから最低でも30分、場合によっては一時間行列する覚悟が必要です。普通の2泊3日の海外旅行だと、この時点で気持ちが萎えてしまいそうですが、時間に超余裕のあるロングステイの場合には、人間観察でもして気楽に過ごしましょう。

座席指定は有料でもする

座席指定は有料でもした方がいいようです。既にふれましたが、座席指定のオプション料を支払う乗客は、優良客として優遇されている感じがしました。もちろん満席の場合は、そうはいかないでしょうが、私が乗った羽田ホーチミン線では、搭乗率は7割といった感じでした。高くても1000円程度ですのでケチらない方がいいようです。

荷物は事前に計量しておく

LCCは、手荷物の重量制限が厳しいようです。特にベトジェットは、厳しいと評判です。実際にチェックインの際に、荷物の重量超過で引っかかっている乗客が相当居ました(そしてこれがチェックインに時間が掛かる原因でした)。旅行用の秤はAmazonで1000円程度で売られています。何度も使えますので一つ購入して、事前に荷物の重量を図っておきましょう。

遅延を前提にスケジューリング

前にも触れましたがベトジェットはよく遅延します。乗り継ぎのある場合には、3時間程度の遅延はするものだと予め織り込んでおきましょう。

タンソンニャット空港は超混雑

チェックインと並んで注意が必要なのが、ホーチミン市のタンソンニャット空港の混雑です。特にセキュリティーチェックと出国審査に予想以上に時間が掛かりました。私の場合では、チェックインが終わった後、セキュリティーチェックと出国審査を終えて制限エリアに入るまでに、きっかり一時間かかりました。

結論:ベトジェットは強い味方。

と言うことで、今回初めてLCCのベトジェットを利用してみまた。結論としては、事前の悪評とは違い、ベトナムでの海外ロングステイにとって非常に利用価値が高いと感じました。
アメリカやヨーロッパに行くならいざ知らず、ベトナムまではたかが6時間程度です。関空からならもっと近いでしょう。そして何しろ運賃が、ベトナム航空やJALと比べて半額です。
その浮いたお金でビーチサイドのホテルに二週間は滞在できます。そう考えると、少々席が窮屈でも、時間が不便でも、時間に超余裕のあるロングステイ組なら気になりません。むしろありがたいぐらいです。
高いお金を払ってビジネスクラスやファーストクラスに乗るのもいいですが、これもベトナムまでは高々6時間で着いてしまいます。そのために20万円近く追加で支払うのは、正直バカげているでしょう。それだけあれば、ニャチャンで2カ月は余裕で暮らせます。
結論としては、ロングステイヤ組はベトジェットを活用しようです。













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