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#68 誰でも読めるMTG英語 知ってるカタカナ encore

Artificer

今回のカードはこちら

《導線外科医》

「The Brothers' War Commander(兄弟戦争 統率者)」のカードです
旧枠仕様ですが初出が兄弟戦争なので割と新しいカードですね

名前の「surgeon(サージョン)」が「外科医」で
サブタイプの「Artificer(アーティフィサー)」はMTGだと「工匠」です

キーワード能力と、それとは別のキーワード能力を付与する能力を持ってる様なので
今回はそれらを中心に見ていきたいと思います


fear

まずは上のキーワード能力

Fear (This creature can't be blocked except by artifact creatures and/or black creatures.)

いつも通り注釈文から
主語は「This creature」なので「このクリーチャー」
「can't」で可能の否定に「be blocked」で受動態なので「ブロックされない」
「except」は#23でやった「以外」という意味の単語なので
「このクリーチャーは artifact creatures and/or black creatures 以外からブロックされない」となります

「artifact creatures」はそのまま
「and/or」は#61でもやりましたが「や」と訳して
「black creatures」も普通に「黒のクリーチャー」なので
「アーティファクトクリーチャーや黒のクリーチャー」

まとめると
「このクリーチャーはアーティファクトクリーチャーや黒のクリーチャー以外からブロックされない」
このキーワード能力「fear(フィアー)」は「畏怖」です

相手を恐れさせて通り抜けるから、感情の乏しいアーティファクトや恐れさせる側の黒には効かないってイメージでしょうか
英単語としては「恐れる」方を指す言葉なので、恐れさせる側がこの効果名なのはちょっと違和感がありますね


encore

続いて、下の能力がこちら

Each artifact creature card in your graveyard has encore. Its encore cost is equal to its mana cost.
(Exile it and pay its mana cost: For each opponent, create a token copy that attacks that opponent this turn if able. They gain haste. Sacrifice them at the beginning of the next end step. Activate only as a sorcery.)

本文の方は割とシンプル
「each」は「各」、「graveyard」は墓地なので
主語「Each artifact creature card in your graveyard」は「あなたの墓地にある各アーティファクトカード」
それが「has encore」なので「encore を持つ」
注釈文もある事ですし、この「encore」はキーワード能力で間違いないでしょう

「Its encore cost」はそのまま「それの encore コスト」
それに#17でやった「equal(イコール)」で「its mana cost」なので
「それの encore コストはそれのマナコストに等しい」

墓地にあって効果を為すキーワード能力で、コストを持ってるとなると
#32でやった「flashback」に近そうですね


それでは注釈文の方も訳していきます
「Exile it and pay its mana cost」の後に「:」があるのでこれは起動効果
「exile」が「追放する」で「pay」が「支払う」なので
起動コストは「それを追放しそれのマナコストを支払う」
ですが今回は、これが効果を付与してるカードからの視点であり
更に「encore cost」を「それのマナコスト」としている事も踏まえると
本来の「encore」の注釈文では
「これを追放しこれのencoreコストを支払う」だと考えられますね

そして、ここからは実際に解決される効果
「For each」は#18でやった「各~につき」なので
「For each opponent」で「各対戦相手につき」

動詞「create」はトークンの時の「生成する」
「a token copy」は「コピーであるトークン1体」
コピーする対象の指定が無いのでコピーするのは「encore」を持つカード自身でしょう
その直後の「that」は関係代名詞の「that」なので指してるのは直前の「a token copy」
「attacks that opponent」の「that」は「その」の「that」なので「その対戦相手を攻撃する」
「this turn」は「このターン」で「if able」は「可能なら」
なので
「create a token copy that attacks that opponent this turn if able」で
「このターン可能ならその対戦相手を攻撃するこれのコピーであるトークンを1体生成する」となります

「They gain haste.」なので「それらは速攻を得る」

「Sacrifice them」は「それらを生け贄に捧げる」
「at the beginning of the next end step」なので「次の終了ステップ開始時に」
「at」は誘発型効果の目印なので、この「生け贄に捧げる」部分は遅延誘発型ですね

「Activate only as a sorcery.」は「ソーサリータイミングでのみ起動できる」
これは#20等でもやった割と頻繁に出てくる表現ですね

まとめると、起動型能力「encore」とは
「これを追放しこれのencoreコストを支払う : 各対戦相手につき、このターン可能ならその対戦相手を攻撃するこれのコピーであるトークンを1体生成する。それらは速攻を得る。次の終了ステップ開始時にそれらを生け贄に捧げる。ソーサリータイミングでのみ起動できる」
これは日本語カードでは「再演」で読み方は「encore(アンコール)」です

カタカナではよく見かける単語ですが、知らないと中々読めませんよね
綴りが特殊なのはフランス語由来だかららしいです


おまけのhomework

今回のおまけ問題はこちら

《胸躍るアンコール》

2018年の特殊セット「Battlebond(バトルボンド)」収録のカードです
名前の「thrill(スリル)」も「encore」と同じくカタカナで使われる単語ですね

効果は複雑そうに見えて実はシンプルな一文
MTG慣れしてると多少文法がわからなくても推測できるかもしれませんね

それでは、このカードの効果を自力で出来る範囲で訳してみてください


ヒントとしては

  • 「all creature cards in all graveyards that were put there from the battlefield this turn」を「Put onto the battlefield under your control」

  • 「put」は現在形も過去形も過去分詞も同じ「put」

  • 書かれている場所は「graveyard」と「battlefield」だけなので「there」が示せるのは……

訳し終わったら各自wiki↓等で確認してください

それでは、また次回

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