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#64 誰でも読めるMTG英語 「mana value X」と「X mana values」

今回のカード

今回のカードはこちら

《血生臭いスパイ》

Streets of New Capenna(ニューカペナの街角)」収録のカード
名前の「sanguine(サングウィン)」が「楽天的」または「血(の色)」を表します

このカードの効果を訳していくんですが、上のキーワード能力2つは以前やったものなので簡単に
「menace(メナス)」が「威迫」で「lifelink(ライフリンク)」が「絆魂」ですね

今は暗記できてなくても、繰り返し触れている内に覚えていくので大丈夫です

それでは、続きの能力を訳していきます


Surveil

起動型能力の方がこちら

(1), Sacrifice another creature: Look at the top card of your library. You may put that card into your graveyard.

「Sacrifice」は「生け贄に捧げる」、「another」は「他の1つ」なので
起動コストは「任意の1マナ」と「他の1体のクリーチャーを生け贄に捧げる」

解決される方の効果も難しくありません

「the top card」は「一番上のカード」なので
「Look at the top card of your library.」は
「あなたの山札の一番上のカードのカードを見る」

助動詞「may」は「してもよい」、「graveyard」は「墓地」
「that card」は「そのカード」なので
「You may put that card into your graveyard」は
「あなたは、そのカードをあなたの墓地に置いてもよい」

と、普段ならここでこの項目は終わりなのですが、今回はそうはいきません
何故ならこの効果はオラクル変更が為されているため
現在のルールでは印刷時のカードテキストと僅かに違う効果になっています

現在のルール上のテキストがこちら

(1), Sacrifice another creature: Surveil 1. (Look at the top card of your library. You may put that card into your graveyard.)

さっき訳した効果が丸っと注釈文に収まって、本文はキーワード処理に変わってますね
なので、これ1枚の挙動としては全く変化はありません
キーワード処理になった事で「surveil するたび」の様なテキストを持つカードとシナジーするようになっただけです
あとは文章が短くなって読みやすいくらいでしょうか。恐らくWizardsとしては、こっちが主な理由でしょう

そして、このキーワード処理「surveil(サーヴェイル)」の意味は「諜報
「偵察する」や「監視する」などを意味する動詞なので、これも直訳と言っていいでしょう

挙動としては#27でやった「scry(占術)」とほぼ同じです
「諜報X」の数が増えた時の処理も「山札の下」か「墓地」かの違いだけで同じなので、「any order(好きな順番で)」や「the rest(残り)」等も今回まとめて覚えておくと良いでしょう


X mana values

最後の効果がこちら

At the beginning of your end step, if there are five or more mana values among cards in your graveyard, you may pay 2 life. If you do, draw a card.

「at」から始まってるので誘発型能力の「時に」なので
「At the beginning of your end step」は「あなたの終了ステップの開始時に」

次に来てるのが「なら」を意味する「if」なので
これは「誘発条件~, if~, 解決する効果」の形になって
#11でやったif節ルールが適用されます

「there are」は「がある」程度なので大した意味はなく、問題はここから

five or more mana values
「five or more」は#14でやった「5以上」
「mana value」は#28でやった「マナ総量」
今まで学んできた方なら慣れたもので「マナ総量が5以上」と答えられる人も多いでしょう
読み慣れてきた事は非常に素晴らしいのですが

実はそれ  違 い ま す

よくよく思い出してみると、今まで扱った「マナ総量が5以上」は
「mana value five or more」
今回のは「five or more mana values
「5以上」と「マナ総量」の順番が逆なんです

でも、難しく考える必要はありません。
これは「two apples」等と同じく、ただ物を数えているだけ
なので訳すなら「5つ以上のマナ総量」
日本語カードに倣うなら「5種類以上のマナ総量」となります

滅多に出てこない表現ですが、流し読みしてると間違えそうですよね
どっちがどっちか分からなくなった時の対処法としては
「mana values」と「s」があるかどうかを見てみると良いでしょう
複数形である時はかなり特殊な状況なので、「マナ総量を数えてる」前提で訳してみて、違いそうだったら「マナ総量の値」としての訳に変えるくらいのスタンスで大丈夫でしょう

「among(アマング)」は「の中」なので
「among cards in your graveyard」で「あなたの墓地にあるカードの中」
「if there are five or more mana values among cards in your graveyard」は
「あなたの墓地にあるカードの中に5種類以上のマナ総量があるなら」

動詞「pay」は「支払う」なので
「you may pay 2 life」は「あなたは2点のライフを支払ってもよい」

「if」は誘発型効果でない、つまりスタックにのらない「なら」
なので「if you do」は「そうしたなら」
この「そうする」は「pay 2 life」の事ですね
「draw a card」は普通に「カードを1枚引く」ですね

まとめると
「あなたの終了ステップの開始時に、
あなたの墓地にあるカードの中に5種類以上のマナ総量があるなら、
あなたは2点のライフを支払ってもよい。」
「そうしたなら、カードを1枚引く」
となります


おまけのhomework

今回のおまけ問題はこちら

《血の刺客》

Guilds of Ravnica(ラヴニカのギルド)」収録のカード
名前の「operative(アプラティブ)」が「職人」や「スパイ」の様な意味です

概ね今日扱ったカードの復習ですね。
それでは、このカードの効果を自力で出来る範囲で訳してみてください

ヒントとしては、「when」が解らなければ#2を参照してください

出来る範囲で訳したらwiki↓等で答え合わせを各自お願いします

それでは、また次回

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