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#80 誰でも読めるMTG英語 分割カードの aftermath

今回のカード

《武装+物騒》

Dragon's Maze(ドラゴンの迷路)」収録のカードです
カード名の「arm」は名詞だと「腕」ですが、動詞だと「武装する」を意味します

横向きカードの代表格、分割カードですね
大雑把に説明すると、左と右のどちらの呪文として唱えてもいいカードです
分割カードの名前は2つで言葉遊び的な側面があり
このカードだと、2つを「and」で繋げると「armed and dangerous」となり
「武器を携帯していて危険」という警告の定型文になります

単純に呪文が2つあるだけなら他のカードと同じですが
専用のキーワード能力が2つの呪文に跨って書かれています

今回はそれを中心に訳していきましょう


復習 do so

まず先に、呪文の内容から
左の《武装》がこちら

Target creature gets +1/+1 and gains double strike until end of turn.

主語は「Target creature」なので「対象のクリーチャー」
「gets +1/+1」で「+1/+1修整を受ける」
「double strike」は#20でやった「二段攻撃」なので
「gains double strike」で「二段攻撃を得る」
「until end of turn」は「ターン終了時まで」
まとめると
「対象のクリーチャーはターン終了時まで+1/+1修整を受け二段攻撃を得る」
となります


続いて右の《物騒》

All creatures able to block target creature this turn do so.

「able」は形容詞の「可能」なので
「All creatures able to block target creature this turn」までが主語で
「このターン対象のクリーチャーをブロック出来る全てのクリーチャー」
do so」は#59でやった表現で、意味は「そうする」なので
まとめると
「このターン対象のクリーチャーをブロック出来る全てのクリーチャーはそうする」


fuse と halves

そして、真ん中に跨るキーワード能力がこちら

Fuse (You may cast one or both halves of this card from your hand.)

注釈文の内容から訳します
「You may cast」で「あなたは唱えてもよい」
「one or both」で「1つか両方」
halves」は「half」の複数形です
f」で終わる単語は「v」に変化します
なので「halves of this card」は「このカードの半分たち」
「one or both halves of this card」まで合わせて「このカードの半分か両方」として良いでしょう
「from your hand」は「あなたの手札から」

まとめると
「あなたはあなたの手札からこのカードの半分か両方を唱えてもよい」
となり、このキーワード能力「Fuse(フューズ)」は「融合」です

「半分たち」の部分等、わかりにくい日本語訳になりがちな文ですが
《武装》か《物騒》か《武装+物騒》の三択がある事が解れば問題ないです


もう1枚

今回はもう1パターンの分割カードも

《放蕩+三昧》

「Streets of New Capenna Commander(ニューカペナの街角 統率者)」収録のカードです
「indulge(インダルジ)」が「耽る(ふける)」を意味し、「excess」が#12でもやった「余剰」や「過剰」を意味します
この形の分割カードの名前は「to」で繋がるので「indulge to excess」となり
四字熟語だと「放蕩三昧」に相当します

跨った様な能力は無いので、片方ずつ訳していくだけですね


復習 Citizen

まずは上半分から

Whenever a creature you control attacks this turn, create a 1/1 green and white Citizen creature token that's tapped and attacking.

「whenever」は誘発型能力のときの「たび」
「a creature you control」で「あなたがコントロールするクリーチャー1体」
「attacks」は「攻撃する」、「this turn」は「このターン」

「create」は#15でやったトークンの時の「生成」でした
「a」なので「1体」、「green and white」なので「緑白」
サブタイプ「Citizen」は#75でも触れた「市民」でしたね
「creature token」はそのまま「クリーチャートークン」

「that's」は「that is」の略なので関係代名詞です
「tapped and attacking」なので
「タップされていて攻撃している」ってだけです
難しい事はないです

まとめると
「このターンあなたがコントロールするクリーチャー1体が攻撃するたび、タップされていて攻撃している状態の緑白1/1市民クリーチャートークンを1体生成する」
となります


aftermath

それでは、横向きの下半分の方も訳します

Aftermath (Cast this spell only from your graveyard. Then exile it.)
Create a Treasure token for each creature you controlled that dealt combat damage to a player this turn.

まずはキーワード能力の注釈文から
「Cast this spell」で「この呪文を唱える」
「only from your graveyard」は「あなたの墓地からのみ」
「Then」は「その後」なので「Then exile it」で「その後それを追放する」
このキーワード能力「aftermath(アフターマス)」は「余波」です

分割カードは左右どちらでも唱えられますが、余波の分割カードはそうはいかないという事ですね
この縦向きと横向きの分割が余波持ちのカードの特徴なので、普通の分割カードと間違える事はないでしょう


では、効果の続き
「Create a Treasure token」だけなら「宝物トークンを1つ生成する」
ですが「for each」と続いてます。これは#18でやった「各~につき」

「creature you controlled」で「あなたがコントロールしていたクリーチャー」
それに「that」と続いてるので関係代名詞
「dealt」は「deal」の過去分詞なので
「dealt combat damage to a player this turn」で
「このターンにプレイヤー1人に戦闘ダメージを与えた」
繋げると
「このターンにプレイヤー1人に戦闘ダメージを与えたあなたがコントロールしていたクリーチャー」
「controlled」と過去形なのは、戦闘ダメージを与えた後に戦場を離れた奴も数えるよって話ですね

まとめると
「このターンにプレイヤー1人に戦闘ダメージを与えたあなたがコントロールしていたクリーチャー1体につき、宝物トークンを1つ生成する」


おまけのhomework

今回のおまけ問題はこちら

《敵意に満ちた者、タイヴァー》

5/12発売の新セット「March of the Machine: The Aftermath(機械兵団の進軍:決戦の後に)」収録のカードです
セット名に「Aftermath」が「戦いの余波」みたいな感じで使われてますね
カード名の「belicose(ベリコウス)」が「喧嘩腰」や「好戦的」を意味します

では、このカードの効果を出来る範囲で訳してみてください


ヒントとしては

  • 「halves」は「half」の複数形なので、「Elves」は……

  • 「deathtouch」と「amount」は#5、「resolve」は#52

  • 「equal」は#17、「produce」は#60、「once」は#21

訳し終えたら、各自公式のカードギャラリー↓等で答え合わせをしてください

それでは、また次回

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