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#45 誰でも読めるMTG英語 soulbond は、どっちでも either

今回のカード

今回のカードはこちら

《二人組の見張り番》

「Modern Masters 2017 Edition」収録のコモンですね

名前の「tandem」が「二者の連携」を
「lookout」が「見張り番」を意味します

キーワード能力「soulbond」に新たな表現があるので
それを中心に効果を訳していきます


soulbond

まずは「soulbond」自体の訳から

「soul」はそのまま「魂」で、「bond」は「結ぶ」という意味です
木工用とかのボンドも、この単語から来てると思われます

これら2つの単語を組み合わせたキーワード能力「soulbond」は
日本語カードでは「結魂」となっています

「結ぶ」意味の漢字であれば「絆」や「繋」等、候補は色々ありますが
能力の内容も考えると秀逸な訳であると言えますね


pair と either と remain

では、その能力の注釈文がこちら

Soulbond (You may pair this creature with another unpaired creature when either enters the battlefield. They remain paired for as long as you control both of them.)

まず、動詞「pair」の意味は「組にする
これは読み方が「ペア」だと解れば、簡単ですね
これに助動詞「may」がついてるので「組にしてもよい」

「this creature」はそのまま「このクリーチャー」
この「with」は「と」で良くて、「another」は「他の1つ」
「unpaired」は接頭辞「un」が付いてるので「組になってない」
なので
「You may pair this creature with another unpaired creature」で
「あなたはこのクリーチャーと他の組になってないクリーチャー1体を組みにしてもよい」

ですが、この後に「when」と続きます
これはいつもの、誘発効果である事を示す「とき」です
普段とは書かれてる位置が違いますが、続く文が誘発条件である事は変わりません
either(イーダー)」の意味は「どちらか
前回やった「neither」はこれの否定系に当たりますね
これは「どっちでもeither(えぇだー)」とすれば覚えやすいですかね

なので「when either enters the battlefield」は
「どちらかが戦場に出た時」となります
この「either」とは「this creature」か「another unpaired creature」の事ですね

まとめると
「You may pair this creature with another unpaired creature when either enters the battlefield.」は
「このクリーチャーか他の組になってないクリーチャー1体が戦場に出た時、あなたはこのクリーチャーと他の組になってないクリーチャー1体を組みにしてもよい」となります

次の文
動詞「remain(リメイン)」は「~であり続ける」の様な意味を持つので
「They remain paired」で「それらは組であり続ける」
「as long as」は#8でやった「の間」で「both」は「両方」なので
「They remain paired for as long as you control both of them.」は
「両方をコントロールしている限り、それらは組であり続ける」となります


復習 each

上記の能力じゃ、ただ組にしただけなので
当然、それに意味を持たせる能力も所持しています

As long as Tandem Lookout is paired with another creature, each of those creatures has "Whenever this creature deals damage to an opponent, draw a card."

文の前半「As long as Tandem Lookout is paired with another creature」は
今回やってきた表現だけの塊ですね
意味は「これが他のクリーチャーと組みである間」

each」は「各」と訳すとやってきましたが、今回は
「those creatures」つまり「それらのクリーチャー」に付けるので
それぞれ」とするのが適切ですね
「has」の後が""で囲われてるので能力を持つ様です
「whenever」は「when」と同じ誘発効果の「たび」
動詞「deal」は「damage」の時の「与える」
「an opponent」は「対戦相手1人」
「draw a card.」は「カードを1枚引く」なので
まとめると
「each of those creatures has "Whenever this creature deals damage to an opponent, draw a card."」は
「それらのクリーチャーはそれぞれ「このクリーチャーが対戦相手1人にダメージを与えるたび、カードを1枚引く」を持つ」となります


面白いのは、この与える能力の誘発条件が「combat damage」じゃない所
最近のカードには、あまり無い条件ですね
パウパーで《熱錬金術師》と組んでスペルを唱え続けたり
統率者の《空鮫の乗り手、ブラーリン》と組になったりすれば、カードを捨てるたび3ドローで《空鮫、シャーブラズ》の能力も誘発して
とかなると楽しそうですね


おまけのhomework

今回のおまけ問題はこちら

《死住まいの呼び声》

Ikoria: Lair of Behemoths」収録のアンコモンです
「Behemoths(ビヒモス)」が神話に出てくる「怪物」で
「Lair」は「隠れ家」の意味もありますが、ここでは「巣」とかですね
要するに「イコリア:巨獣の棲処」って事です
カード名は「Dweller(ドウェラー)」が「住人」にあたるので
「Death-Dweller」で「死住まい」って感じでしょうか

はい、ではこのカードの効果を訳してみてください
ヒントとしては

  • 「converted mana cost」は#28でやった「mana value」の事

  • 「up to」は#4で「3 or less」は#15で

  • 「deathtouch」は#5で「menace」は#23でやりました

……いつのまにか、かなりのカードを読める様になってますね
忘れた所はその都度確認する事で忘れにくくなっていくので
今は覚えきれなくても大丈夫です

答えはこちら↓等で各自確認してください

それでは、また次回


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