見出し画像

#54 誰でも読めるMTG英語 source をきちんと確かめて

snow

今回のカードはこちら

《凍て虫》

12月2日発売のセット「Jumpstart 2022」に収録されるカードです
「凍てつく」の意味の「chilly」と「芋虫」の「caterpillar」をかけたクリーチャー名ですね

パーマネントタイプの所に書かれている「snow」は「氷雪
これは「基本」や「伝説の」と同じ特殊タイプなのでパーマネントタイプではありません
これ自体に効果はありませんが、他から参照される時に重要な場合があります

どんな時に重要になるのか、カードの効果を訳して確認していきましょう


source

まずは上の起動効果

(4)(S)(S): Monstrosity 2.

効果のキーワード処理の方も後でやりますが、まず見ていくのは起動コスト
ここでは「(S)」と表記したこのシンボルは、初めて見る物ですね
注釈文の後半でこれについての記述があるので、それを訳します

(S) can be paid with one mana from a snow source.

「pay」は「支払う」なので「can be paid」で「支払われる事が出来る」
「with one mana」はそのまま「1マナで」
ここまでで「(S)」が何らかのマナシンボルである事はわかりますね
これが何のマナシンボルかと言えば「from a snow source」
source(ソース)」はMTG的に言うと「発生源」なので
まとめると「氷雪の発生源からの1マナで支払われる事が出来る」
つまり、「(S)」は俗にいう氷雪マナシンボルというわけです
略式表記の「(S)」は「snow」の頭文字ですね


知っている方も多いと思いますが、この「発生源」という要素
MTGではとても重要です

ダメージにおいては#5で扱った「絆魂」や「接死」が影響するので
《怒りの大天使》のキッカー効果では回復できます

マナで言えば、今回のカードの《凍て虫》は氷雪クリーチャーなので
《ケイラメトラの好意》等でマナクリーチャーにすれば、生み出したマナは氷雪マナになりますし
逆に《バネ葉の太鼓》で《凍て虫》をタップしても、発生源は《バネ葉の太鼓》なので氷雪マナにはなりません

やや難しい所だと
《輝く霜》が付いた基本土地をタップして出てくる2マナはどちらも氷雪マナですが
その2マナの発生源は別々で、基本土地と《輝く霜》が1マナずつ生んでます

この辺りを完璧に理解できれば、また1つ強くなれるかもしれませんね


Monstrosity

では、キーワード処理自体の内容も訳していきましょう
キーワード処理と、それに関する注釈文のみを抜粋した文がこちら

Monstrosity 2. (If this creature isn't monstrous, put two +1/+1 counters on it and it becomes monstrous.)

「if」なので条件分岐の「なら」。それが「this creature isn't monstrous」なので
「このクリーチャーが monstrous でないなら」

「put two +1/+1 counters on it」なので「これに+1/+1カウンターを2個置く」
「2個」なのは、このキーワード処理が「Monstrosity 2」だからですね
動詞「become」の意味は「~になる」なので
「and it becomes monstrous」で「そしてこれは monstrous になる」です

このキーワード処理「Monstrosity X」と状態「monstrous」の訳は
それぞれ「怪物化 X」と「怪物的」となります
ざっくり言うと「+1/+1カウンターを乗せて、どでかい怪物になったぜ」って感じの効果です
「怪物的」という状態自体には何の効果もありませんが、後の効果で参照します

それがこちら

As long as Chillerpillar is monstrous, it has flying.

「As long as」は#8でやった「の間」なので
「これが怪物的である間、これは飛行を持つとなります」
これは芋虫が羽化して蝶になるイメージの効果ですね


おまけのhomework

今回のおまけ問題はこちら

《選定された平和の番人》

Dominaria United」
「団結のドミナリア」収録のクリーチャーです
名前の意味は「Anointed」が「(神によって?)選ばれた」で
「Peacekeeper」がそのまま「平和を維持する者」って感じですね

では、この効果を訳してみてください
かなり難しい効果ですが、出来る範囲で訳すだけでも身になります


ヒントとしては

  • 「then」は「その後」。「any」は「任意の」

  • 「chosen」は「choose」の過去分詞で「選ばれた」

  • 「cost (2) more」や「unless」は#13でやりました

  • 「As」は#7で、「activated ability」は#9、「vigilance」は#16です

答えは、各自wiki↓等で確認してください

それでは、また次回

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?