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#87 誰でも読めるMTG英語 bargain でお得に


お知らせ

友人のフラン君に誘われて、ラジオ企画を始めました
MTG好きの方なら楽しめる内容となっていますので、是非ご覧ください

次回もきっとあるのでチャンネル登録してお待ち頂けると幸いです


今回のカード と Warlock

今回のカードはこちら 

《縮小術の魔女》

Wilds of Eldraine (エルドレインの森)』収録のカードです
名前の「diminish」が「減らす」や「小さくする」を意味します

サブタイプの「Warlock (ウォーロック)」は「闇の魔術師」の様な意味の単語です
特に男性を指す事が多いんですが、MTGでは男女関係なくこのサブタイプにしてるみたいですね
日本語カードでは「邪術師」となってます

それでは、効果の方も訳していきましょう

bargain

まずは上のキーワード能力

Bargain (You may sacrifice an artifact, enchantment, or token as you cast this spell.)

いつも通り注釈文から
「may」は「してもよい」
「sacrifice 」は「生け贄に捧げる」
「an」なので「1つ」
「artifact, enchantment, or token」の様に「or」が複数回続く時は「,」を使って表します
#57では「and」でこの表現が使われてましたね

「You may sacrifice an artifact,enchantment, or token」までで
「あなたはアーティファクトかエンチャントかトークンを1つ生け贄に捧げてもよい」

「as」は#7でやった「に際し」
なので「as you cast this spell」で
「あなたが呪文を唱えるに際し」

まとめると
「あなたが呪文を唱えるに際し、あなたはアーティファクトかエンチャントかトークンを1つ生け贄に捧げてもよい」

このキーワード能力「Bargain (バーゲン)」は「協約」です
カタカナでの使われ方に近い「特価品」の様な意味とは別に「契約」の様な意味があります

これ単体ではほとんど意味の無い効果ですね
この後の効果で参照する事で初めて意味を発揮する、#33でやった「キッカー」に近い能力ですね


Cursed Role token

それでは続いての効果

When Diminisher Witch enters the battlefield, if it was bargained, create a Cursed Role token attached to target creature an opponent controls.

「When Diminisher Witch enters the battlefield」は#1でやったETBの定型文なので
「このクリーチャーが戦場に出たとき」

続きが「if」から始まるので、#でやったif節ルール
「if it was bargained」と受動態の過去形なので
「これが協約されたなら」

「create」は「token」のときの「生成する」
「a」なので「1つ」
Cursed Role token」の内容についての説明がありません
つまり、これは#31でやった「Treasure」と同じ定義済みのトークンですね
これは後の注釈文で紐解けるので後回し

「attach」は#20でやった「つける」なので
「attached to ~」で「~につけられた状態」
「opponent」は「対戦相手」なので
「target creature an opponent controls」で
「対戦相手がコントロールする対象のクリーチャー」

まとめると
「When Diminisher Witch enters the battlefield, if it was bargained, create a Cursed Role token attached to target creature an opponent controls.」は
「このクリーチャーが戦場に出たとき、これが協約されたなら、Cursed Role トークン1つを対戦相手がコントロールする対象のクリーチャーにつけられた状態で生成する」


それではトークンの内容の注釈文を訳します

(If you control another Role on it, put that one into the graveyard.
Enchanted creature is 1/1.)

「if」から始まるので常在型能力の「なら」
「you control」で「あなたがコントロールする」
「another Role」なので「他の Role」
「on it」は「それの上に乗っている」
ここまでを纏めると
「あなたがコントロールする他の Role がそれの上に乗っているなら」
先ほどの効果で「クリーチャーにつける」ものである事がわかっているので、「on it」の訳は「それにつけられている」にしましょうか
「それ」も「対象のクリーチャー」の事ですね

「put」は「置く」、「graveyard」は「墓地」なので
「put that one into the graveyard」は「それを墓地に置く」
「それ」だけだと「対象のクリーチャー」なのか「他の Role」なのか分かりにくいですね
今からクリーチャーに付けるのに、その「対象のクリーチャー」を墓地に置くわけないので
「that one」の訳は「その Role」としましょうか

まとめると
「If you control another Role on it, put that one into the graveyard」は
「あなたがコントロールする他の Role がそれに付いているなら、その Role を墓地に置く」
ここまでがサブタイプ「Role (ロール)」の定義ですね
日本語カードでは「役割」です
ロールプレイと言えば、かなり馴染みのある単語ですね


動詞「enchant」は#9でやった「エンチャントする」なので
「Enchanted creature is 1/1」で「エンチャントされたクリーチャーは 1/1である」
これが「Cursed (カースド)」つまり「呪われし者」の定義です

「エンチャントされる」と言うことは
つまり「役割」トークンとは「1体のクリーチャーに1つしか付かないオーラ」なんですね

で、これが紛らわしいんですけど
Cursed」はサブタイプじゃなくて名前なんです
大文字で名前とサブタイプ並べられるともうわかんないですね
まぁここを間違えても滅多に問題は発生しないでしょうが、やっぱり細かいルールはカードテキストだけじゃわかりませんね


おまけのhomework と Curse

今回のおまけ問題はこちら

《流血の呪い》

Dark Ascension (闇の隆盛) 』収録のカードです

サブタイプ「Curse」は「呪い」です
「Enchant player」で、そのプレイヤーに不利益をもたらす様なものに付くサブタイプです

それも踏まえた上で、このカードを出来る範囲で訳してみてください

参考になりそうな回はこんな感じ↓

訳し終わったら、各自wiki↓などで答え合わせしてください

それでは、また次回

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