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体重減少性無月経になってしまった私たち

少し前に極端なダイエットをしてしまって、4ヶ月程、生理が来なくなってしまっていた。そして昨日婦人科に行ってきて、ホルモン検査をしてみて結果が出るまで待つことになった。検査で問題がなかったら、ひとまずは薬だったり注射をして生理は起こすことができるから大丈夫だよ、と優しい婦人科の先生に言われた。「太ってないのに、気にしなくていいのよ。でも、年頃だから気になっちゃうよね」そう言われて体重を増やしなさいという類のことは言われなかった。
でも婦人科に行った次の日(今日)に生理が来た。わたしはなんだ!次の日に来るなんて!わざわざ深刻に捉えて、すごく調べて婦人科にせっかく行ったのに阿呆な話だなぁと楽観的に考えた。
そうしてその日バイトで一緒だった友達にこういう事があったんだと笑いながら話した。
そうしたらその友達はとても真剣な顔をして、ほんとうにほんとうに良かったと心から安堵しているような声音で強く言った。
その子も体重減少性無月経で、1年間くらい婦人科に通い続けているらしい。私と同じ検査を受けて、問題がなかったから注射で生理を起こしているらしい。でも、注射をしないと生理がこなくなってしまったそうだ。その子はダイエットして1年間で20キロ痩せて、それから4、5キロ太ったがそれ以上体重をどうしても増やしたくなくて増やしていないらしい。その子は163センチで現在55キロくらいらしい。普通体重と呼ばれる体重である。でも私も普通体重で無月経になった。人によって適正体重は違う。極端に痩せている子じゃなくてもこうなるのだ。
私はその子の話を聞いて本当に怖くなった。わたしは今体重戻っちゃったけど、注射して生理が来るのならまた痩せたい!と安直に思ってしまっていた。
怖いのは私もその話を聞いても、そうこれを書いている今でも『 それでもそれでも私はもう太りたくない』と思っている事だ。病院の先生はその子にも私と同じように体重を増やせと言わなかった。私と同じようにやんわり、全然太ってないよ、と言っただけだったらしい。
みんな心も病的になってしまっているのだ。
軽度の私でもそうなのだから、友達はもっとそうなのだろう。1年間かけて20キロ痩せることも、体に不調が出て病院に通って1年経っても4、5キロしか太っていないのも、相当意思が強くないとそんなことが出来ないし、信じられないくらいの苦しみだと思う。
でも病院の先生が太りなさいと言う風に強く言わないのは、そういう精神状態になっている子が太っているという状態になる(それは健康的な状態なのだが)より、ダイエットにより体に不調をきたしてしまっている今の方がまだ良いと言うことなのだろう。それくらい、ダイエットをしすぎて病気になってしまった子は太っている状態が体を壊させてしまっても苦痛なのだろう。
多分私も含めてそういう子達は痩せたいという気持ちから一生抜け出せない。
わたしは世の中の痩せていることが美しいという基準を変えなきゃダメだと思う。
YouTube、TikTokからダイエット系の動画を全部消去させたり、芸能人を全員病院や婦人科に行かせて、健康だという証明が無ければテレビに出演させることを禁止にするとか、今のパリコレのように、それよりもっと極端に変えるべきだと感じる。
婦人科に行ったらたくさんの若い子達、わたしは高校三年生なのだが、それよりも若い子たちがたくさんいた。
ダイエット、というだけではなく、婦人科にいく若い少女たちのたくさんの問題をもっと報道しなくちゃいけないと思う。

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