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防災は想像力から

元旦から大きな災害が起きてしまいました。
被災地の皆さまに、心からお見舞い申し上げます。

よく言われることですが、日本で暮らす限り、いつどこで大地震に遭うか覚悟が必要だと思ってます。

自分が暮らすこの地で、いま、今夜、明日、半年後、それは誰にもわかりません。

わからないから、いつくるのかわからないものに時間もお金もかけられない人が多いんだと思います。

年中、災害に怯えて縮こまって生きていくわけにもいきません。

私が防災で一番大切だと思うことは「想像力」。

家に水や食料や防災グッズを揃えておくことはもちろん大切だし良いことです。

でも災害はいつどこで起きるのかわかりません。
必ずしも、自宅で起きていてる時に遭うとは限りません。

酔っぱらってぐっすり眠り込んでいる時だったり、
仕事先だったり、移動中の電車の中だったり、
車でベイブリッジを渡っている最中だったり、

シチュエーションは様々です。

なので、会社に、車中に、出かける時は大きなリュックで、そんななにもかも対応するのはとても難しいし、なかなか現実的ではありません。

想像すること、はお金も時間もかからないし、場所もとらないし、いつでもどこでもできます。

例えば…。

家の備えが完璧だったとしても、遠く離れた仕事先で被災したら、まず帰ることができなければ家の備えはなんの役にも立ちません。

さてここで、想像してみます。

都内で働く私が平日の午後、勤務中に被災した場合。

被害状況にもよりますが、まずはなんとしても家に帰りたい。
私の場合、家にたどり着きさえすれば、プラス、家が崩壊していなければ、なんとでもなるくらいの準備はしてあります。

一週間以上ライフラインが止まっても、水と食料はもちろん、豊富なキャンプ道具で灯りも煮炊きも暖も問題なくクリアできます。

が、あくまでも家に居たり、帰ることができたらの話です。

帰宅難民という言葉がありますが、勤務先から家まで32km。普通に歩けて7時間半。
まともに歩けたり、ルートが確保できなければ半日以上はかかりそうです。

無理して帰るか?会社にはなんの備えもない。
とりあえず歩くか?

飲み物、軽食、小さなキャンプ用のマグライト、充電用バッテリーが最低限の常備品。
そしていつでも遠距離歩けるように、仕事でもスニーカー。(オフィスカジュアルでよかった)

これが想像から実践している普段の私。

停電は免れないので電子マネーが根こそぎ使えないことを考えて小銭をいつも持ってたり。

想像力を働かせれば色んなことが見えてきます。そのなかで最低限の自分が出来ることをやっておけばいいと思います。

わたし自身、これだけは常に意識していることはたった一つ。

極力、怪我をしないこと

足の裏をガラスで切ったり、軽い火傷を負ったりしただけで、普段通りの行動ができなくなります。

足をくじいてしまったら家まで歩いて帰ることもできなくなります。

まずは極力、怪我をしないこと。
これはどこに居ようがなにをしていようが意識の中に必ずあります。

なんだか上から目線の押しつけ内容だったら申し訳ない。
そんなつもりはまったくないんですよ…。

水も保存食ももちろん大事。
でもなかなかハードルが高い。
まずは「意識する」こと。
想像してみること。

これだけで変わることはきっとあります。


最後に、私がこの記事を書こうと思ったきっかけをくださった、しおんさんの詩をご本人の許可を頂いて貼らせて頂きます。

せめて

どうぞ 風だけは 

やわらかく

あたたかな布のように

包んで欲しい

【詩】地のふるえ 風のいのり(しおんさん) の一節より


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