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【読了】枕草子

ちくま学芸文庫版
底本は、江戸時代の注釈書である『春曙抄』(北村季吟著)
原本と現代語訳と解説のみ・注釈なしのシンプルさ
解説には、三巻本、源氏物語や徒然草などにも触れられていて、初めて触れるのに良いかもしれない

特に長めの章段は、いきいきとした平安の世界が広がって楽しかった。
犬などが意外なほど自由に入り込んでいたり、牛車を草花で飾ってみたり、当時でも物の名称に「なんでこんな言いにくい名前なのかしら? もっと言いやすくすれば良いのに」的な今も昔も変わらない疑問であったり。
当時の、生きて暮らしている人達が立体的に感じられるのは、教科書では味わえない感覚だと思う。

列挙章段は、短歌などに詳しくなると楽しくなる、のかなと思った(苦笑)

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