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短編小説

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一発書き「風景〜朝〜」

一発書き「風景〜朝〜」

風景描写と心情描写がえらく苦手なので、今回は風景描写の練習です。

冷たい風が顔に当たる。

ふと前を見る。

眼の前の窓の上側が空いている。

この車両で空いている窓はここだけだ。

誰かの携帯電話が鳴る。

それに気づいた数人がそれに振り向く。

音はすぐにとまった。

隣の窓は土埃で曇っている。

そこから見える景色は全くの別物のようだった。

空いた窓から飛び込んでくるのは景色だけではない

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