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絵を描き続けるという事は難しい

タイトルのまんま、読んでしまうと絵を描き続けるというのは生活面などで難しいとも受け取れてしまうが、今回の件は違う。

絵が上手くなるための前提として、個人的にその日一日を絵に捧げよ…レベルを進めたい。
下手な絵を一日中描いた所で…と思う人も居るだろうが、人は空想する生き物だ。
空想するものをなんとなく描き続けることで、そのイメージの外見を形成するコツが手に入るきっかけも少なくはない。

例えば、私が棒人間しか描けないとしよう。
可愛いポーズが描きたいな…と思ったとする。まず可愛いポーズは何か?と考える。
仕草を可愛くしたい。片足はなんとなく上げてみよう…。など考えていくと、棒で表現するとこんな感じになる。

すると棒人間なのに、なんとなく可愛らしいイメージが出来る。
まずはこれを繰り返す。肉付けは後でで良い。
一日中これでは厳しいので、とりあえず何点か考える。

そしてその中からからいくつかピックアップしていく。
本来骨格などを理解して描くのだが、とりあえず形を描くのが大事だと私は考える。
人体の可動部について深く理解するのは、ある程度外見が描けなければ厳しい。
かっこいい絵を描きたくても、骨格などを理解してから描こうとしても
描きたい絵のデザインが多少出来ていないとモチベーションが保てない。
ゆえに私は描きたい絵のデザインを先に多少なりとも構築することを推奨する。

話は戻して、次に棒に肉を少し付けるようにしていく。
自分でまず考えるべきなのは、スリム系を肉付きの良い系を描きたいのか、だ。

例えばそこそこの肉付きを選択したとする。
可愛らしさを多少出すために少し頭は大きめにした。
胴体はウエストを少し太めにすると幼さが出る。
腕の太さ、足の太さをどうしようか?ととりあえず描いてみた。
とりあえずヒップラインを描いてみる。
腰のくびれ部分は腰骨などを考慮して一筆で描かずに凹凸を点線で表現した。

という感じで、とりあえず棒人間に肉を付けた。
さっと1分程度描いたので適当だが、なんとなく人間らしくなってきた。
このようにこれを一日中描き続ける。
そうすると、描く事に慣れが生じる。

イメージしたものが描けるようになってくるのだ。
もちろん何かを手本にしてもいい。
手本にする場合は、いきなり肉を描いてはいけない。
必ず棒人間から描くと良い。

いきなり肉を描いてもそれはそのまま模写をしただけにしかならないし、
まずうまく描けない。
なぜなら、前述したように人体の構造を理解していないからだ。
出来上がるのは、似ているようで似ていない骨格のおかしい絵だ。
まず最初に行うのは、形作りだと言いたい。

棒人間というのは、なんとも便利でなんとなく形になる絵の基本だと私は考える。
これによってある程度のイメージを固めていき、肉付けをしてみた後
ここでようやく描きたいキャラのイメージを表現し始めるようにする。

某少年漫画の主人公のような目にしたい、などの『空想』をする。
正面顔、横顔、見上げる顔、見下ろす顔、描きたいキャラの顔を描き続ける。

これを続けるのだ。1日中。ただし、毎日とは言わない。
なんでも上達への道は毎日の鍛錬だが、生活的に厳しい人は多いだろう。
仕事が忙しい、学業が大変、時間は限りのあるもの。
だから、一日ぶっ続けでやるにしても、連日繰り返すことはない。
ただ、一つ毎日やってほしいのは次に何を描きたいか?の空想をしてほしい。
いくら上手くなるための練習とはいえ、目的が無いと続かないものだ。
途中で飽きてしまっては意味がない。

そこで役に立つのが空想なのだ。空想は人の欲望を映し出す。
これがあるから絵描きは絵を描けるのではなかろうか。
しかし、空想をし続けるのはなかなか骨の折れる事である。
途中で何も浮かばなくなったりする事も多い。
だからタイトルのとおりに、絵を描き続けることは難しいのだ。

上手くなる一つの方法として、今回は一日絵を描き続ける事を書いてみた。
実際にこれで上手くなるかという保証はないが、イメージの構築の経験は得ることが出来ると思う。
なんだかんだいっても、結局は本人がどこまで本気で絵を描くかによって上達の度合いが変わるのだが…それでも多少なりとも参考になればいいものだ。

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