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日頃お洒落なものに触れていると仕事に活きる

「かわいい!」「きれい!」「洒落てるー!」ってものに目を馴らせておくとふとした時に活用できますよねって話。 (今回は料理の盛り付けに応用できるって内容です)

・日頃、お洒落なものを目にしていますか?

・少し小さなサイズのテーブルに3つの料理を並べなければいけなかった時に活きた経験

・触れているだけで応用できる力は備わる


日頃、お洒落なものを目にしていますか?

お洒落なもの。非常にファジーな表現ですね。

例えばカフェごはん。プレートの上に様々な形の小皿が置いてあり、そこにはカラフルな食事がきれいに並べられています。野菜は「緑」、お肉は「赤」、魚は「銀」、ソースは「黄」など。

雑誌なんかで見る皿を広く使った盛り付けなんかもありますよね。少しイメージしてみてください。フレンチ的な料理って真ん中に料理がちょこっとだけあってその他の余白にチラッとソースが絵を描いたように伸ばされているイメージ、ないですか?(「こんなんじゃお腹いっぱいにならんやろ!」みたいな)

牛丼やカレーライスのようにお皿一杯に単色のモノ2つだけで構成されているものとは違って「お洒落!」って感じますよね?

そして「自分には出来ないなこんな盛り付け・・」「センス凄いな・・」なんて思う人もいると思います。


少し小さなサイズのテーブルに3つの料理を
並べなければいけなかった時に活きた経験

僕のお店の窓側席のテーブルはそこまで大きくありません。意図としては「距離感が遠くならないようにする」というのがあります。デートなどで使われることを想定した設計になっているので。

そうなるとですね、問題になることがたまに起こるんですよね。それは「たくさんの食事を注文された時に皿が置けない」ということです。

基本通りに作って盛り付けたら確実に面積が足りない。でも注文は受けている。スマホやドリンクを置くスペースは確保しなければいけない。そんな時どうしますか?

コース料理のように食事の減りを見ながら提供しますか?それもひとつの手段ではあると思うんですけど「なかなか減らない」「最後の一切れになかなか手がつかない」なんて状況が多く起こっています。

そんな時に役立つことがあります。それが「日頃お洒落なものに触れている人はその絵から多々考えて提供できる」という点です。

先日行った実例を紹介します。注文を受けた商品は「スモークの盛り合わせ」「生ハム&サラミ」「スティックサラダ」

どれも普段なら平皿に並べて提供するものです。いつも通りに作成すると2つ同時にテーブルに並べることも困難な状況です。そこで僕はどうしたかというと、

「グラスに生ハム&サラミを、そしてマグカップにスティックサラダを立てて提供する」という過去に盛り付けたことのない方法で提供をしました

グラスもマグカップも面積は平皿の約4分の1。そのかわりドリンクが入る部分の面積はそれなりにある、マグカップの場合は容量があります。そこに目をつけたんです。

グラスに生ハム&サラミのような脂ものをのせるなんてご法度のように思われるかもしれないですがそんなルールはどこにもないですし、後でしっかり洗って拭き上げればいいだけの話です。マグカップに野菜を入れるなんて変だと思うかもしれないですが盛り付け次第では平皿での提供よりもビジュアルに優れた絵になるんです

何よりお客様のテーブル環境を邪魔することなく提供できます

テーブルが狭いせいでスマホをポケットに入れさせてしまったりメニュー表を足元に置かせてしまっては空気が乱れます。そこの意識を持っているかどうかです。

ちなみにですが、こういった盛り付けをカフェで実際に見たとか雑誌で見たとかではないんですよ。つまりパクったわけではないってことです。あくまで今まで見てきた「お洒落なもの」からインスパイアされてやってみたってだけなんです


触れているだけで応用できる力は備わる

基本通り、マニュアル通りしかできないって人は頭が固いとかクリエイティブな能力に欠けているわけではないと僕は考えています。僕だって何もないところから画期的なアイディアなんて生み出したことなんてないですし、クリエイター気質でもありません。ただ、「お洒落なものに触れてきた」ってだけです。

つまり、「触れていれば自分にストックされていく」ってことです。そのストックの中の絵を参考に応用しているだけなんです

気付いていない人も多いようですが、人は見たものから色々自分なりにいじって改良する力を搭載しています

ファッションなんていい例だと思います。モデルさんと同じ服、同じ靴、同じ装飾品を身に付けている人はほとんどいませんよね?ひとつ何かお気に入りのものを買ったら他は自分の所有物の中から組み合わせを考えて最良なコーディネートをしているんです

なので、大切なことは勉強することではなくて「日頃から目にお洒落なものを馴染ませておくこと」なんじゃないかと思います。実際のものを見るのでもいいですし雑誌でもネットでも良いんです。何か実際に「これ、どうしようかな?」って時に何も見たことがなければ普通の人は今まで教えてもらってきた基本しかできなくて当然なんです天才なんて滅多にいないんですから

才能なんていりません。日頃、目にきれいな景色を見せてあげるだけで十分です。






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