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「苦手を咎めない」教育論

・人はそんなにバランスよくできていない!

・出来るところをフォーカスする

・その分自分が突き抜けたろ


人はそんなにバランスよくできていない!



僕の理想としている自分像は、ゼネラリストタイプです。

※ゼネラリスト(generalist)

分野を限定しない広範囲な知識・技術・経験を持つ人。


反対語が「スペシャリスト」です。これで一撃わかりやすくなったかと思います。

大人になってからこのタイプになりたいなと。

というより、賢いタイプ?インテリ系?幽遊白書でいうと蔵馬


冷静沈着。

相手の動き、人格をよく見てから戦術を決める。

でも時に感情的になる時のギャップ。


女子なら好きになってますねこれ。

ま、何でもかんでも出来る人なんていなくて、

きっと蔵馬だって苦手なことのひとつやふたつはあるはずです。


教育ということを考えたとき、

その職業により求められる能力がもちろんあるわけですが、


その必要な能力の円の中心にあるもの、


僕はこれを最重要視しております。


ダーツでいうところの”ブル”の部分。

ダーツでは、ここに刺せば50点です。

ちなみに一投での最高点は60点なのがダーツです。

てことは、

50点って、

テストで言うと90点くらいなわけです。



文句なくないですか?笑



「ふざけんなよ!60点取れよ!」

ってなりますか?


これ、自覚ないかもですが、結構無意識のうちに言ってたりする。

これを「教育」といって片づけている人、今一度深呼吸しましょう。



出来るところをフォーカスする


ダーツでいうところの”ブル”に刺さっている人はそれだけで十分な力の持ち主です。

そこから更なるスケールアップを図るということになると、苦手な部分を埋めていく作業に入ることが多いと思います。

これ、別に間違ってないですし、僕が好きなゼネラリストへの道には必ず現れる壁です。

ですが、どっちかというとスペシャリストの方が格好いいとか、何かに特化してる人を天才肌と呼ぶとか、そういう方向が人気な気がします。


僕は自分がゼネラリストタイプを目指しているので、メンバーにはスペシャリストタイプが欲しいんです。

偏ってても構いません。

その人がブルに刺さっているのであれば、その信用は揺るがないですし、苦手な分野でちょっとミスったってその子には笑って「気にすんな」って言うし、被害者にはトップとして身を捧げて謝罪します。


みんな苦手なことからは目を背けたいし、出来れば好きなこと、得意なことに沢山の時間を割きたいと思っているはずです。

ゲーム好きな人ならずっとゲームして生きていられたら最高じゃないですか!?

(↑実際そのように生きている人もいます。極めれば成り立つんですよね)

好きなものをずっと食べて生きていられたら最高じゃないですか!?

(↑大食いを職に生きている人、あと、シンプルにお金持ち)


この考えは、多くの現場で実行されるべきだと思います。

多彩に出来ることはもちろん素晴らしいです。

が、尖ってる人だって類まれな才能の持ち主です。

その才能を隠す、減退させるような現場での立ち位置の提供は結果何も生まないのではないのでしょうか。


良いだけ尖らせる。


そして、ここがキーです。

尖れる人は、

苦手な分野でも、


それなりの結果が出せるんです。


出来ないなりに考えてノリで解決してしまうことがある。

そして、苦手な分野が得意な人が手を差し伸べてくれる可能性が非常に高い。

バランスよく育ててたら、上手にいかなかった場合どこでどう使ったらいいかわからない、ぼんやりとした「曖昧人」の誕生です。

色々出来るようになりたいって志のある人にだけマルチ教育はするべきです。

そうでない人は、黙ってても勝手にある程度こなしたりできたりしますんで、ある程度余白を与えることが大切だと思います。



その分自分が突き抜けたろ!


誰かのせいにするのは簡単です。実際、こちら(自分)に非がない場合もありますし、「なんで出来ないんだよ!」って自分の思い通りにいかないときにカッときたりすることだってあることでしょう。


こんな時、僕は人への「信用」を一旦閉じます。

そして、思うんです。

この人たちが出来ない、その部分も出来るようになって突き抜けたろ!

って。


もちろん、メンバーは信じていますし、期待もしていますし、今現在のチームとしての「パーソナル」な悩みはないんです。

でも、得意不得意な部分は誰にだってあって、そこで生じるちょっとの隙間で「やられる」ことってあると思うんです。

(↑スポーツの試合でイメージしてくださるとわかりやすいかも?)

そこの部分、埋めるには?って話で、埋めずに攻撃的にいくスタイルも恰好いいですがリスキーです。


リスキーなのも悪くないですが、僕はあくまで「パーフェクト」を目指したい。
出来た隙間だって埋められるような存在でありたい。

つまり、「俺がいれば安心だろ」って話。


そんな簡単にスーパーマンにはなれません。

自分だってパーフェクトじゃないのなんてわかってます。

でも、スーパーマンを目指すのは自由でしょ?

そして、


夢見たものにだけ為る資格が与えられます。


唯一無二の存在感を発揮できるように日頃から五感を働かせて、空間のバランスを操れるような「ゼネラリスト」を目指していこうと思います。

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