「”ちょっと良いとこ行こ?”って話になったので来ました!」から考える「バーの格上キャラ」論
明日は大切な彼女の誕生日。お互い少しだけ遠い場所に住み、月に一度しか会えない、いわば「中距離恋愛」をしている恋人たちが2軒目に来たのが僕のバー。
ネットから予約をされた彼氏さん。その予約に懇切丁寧に返した僕。
(ネット予約の確認用折り返しメールにはちゃんと僕の役職と名前、伝えておきたい細かな話まで書くのがマイルール)
そのおかげか、初見だった彼氏さんに「YUKIさんですか?」と聞かれ「え!?あ、はい」となった僕。自分で名乗っておきながら名前を言われてハッとするこの癖を治したい笑。
聞くと中距離恋愛をして早1年とちょっと。腰の低い優しい彼氏さんと、その彼氏さんに寄り添って付いていくタイプっぽい彼女さん。
あえてカウンターの席を選んでくれたのはメールのやり取りに加えて、ふたりがお喋りだったからかもしれません。
ふたりはどちらも札幌ではなく、岩内町と室蘭市に住みながら愛を育んできたそうです。そして明日は彼女さんの誕生日。
「ちょっと良いとこ行こ?」
ってお互いLINEで話し合って、探して決めたのがバー。
「非日常な空間」としてバーという業態が捉えられていて、そしてモノトーンな店内とオイルキャンドルの炎が揺れる様はまさに特別な日に彼女と過ごす場所として彼氏さん的にはピッタリだったのでしょう。
で、改めて思ったわけですよ。バーって居酒屋さんやダイニングさんと違ってやっぱ「格上キャラ」なんだよなって。
もし街頭アンケートで「友達や恋人と飲みに行くならどこ?」って質問を1000人にしたとしたら「バー」って答える人ってきっと20人くらいな気がします。
でも、「友達や恋人と背伸びするならどこ?」って聞いたら300人くらいは「バーとか?」くらいは言ってくれる気がします。
単純に居酒屋さんよりも高価で大人の社交場イメージが強いですからね、それは働いている僕でさえ感じます笑。そして実際にそうですし。
僕は「バーをサードプレイスにする」ことを常日頃推奨していますが、それは最初のハードルとしてはかなり高いと感じられているのが現状です。
だったら「ちょっと良いとこ行こ?」ってなった時のファーストチョイスの業態であり続けることを選択することもありなのかなと。
そのためには・・・。
店も自分も恰好よくあり続けなきゃいけない(*''▽'')
少し背伸びしたい、そんな夜にお待ちしております。
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