とりあえずガイドブックを信じて1日3麺inハノイ
今回の旅は弾丸日程のため、ガイドブックやネットのモデルコースに必ず載っているハロン湾には行っていない。
ホーチミン廟も改修中とのことで行っていない。
タンロン遺跡も、文廟も…
あっ、なんも行ってない。
そのかわり、有名どころのハノイグルメは食べられる回数も限られている中、必ず掲載されているようなお店はとりあえず制覇した。
従姉妹とLINEであそこにいこう、ハノイに行ったからにはあれを食べなければ、と散々相談した。そう、私たちは食べ物が何よりの楽しみなのだ。
しっかり食べられるチャンスは、ホテルで朝ごはんをつけたため、ランチが2回、ディナーが2回である。たった4回……!
これは食いしん坊にとって失敗したくないところだ。
従姉妹は職場の裏紙に行きたい店を書き出したリストを持ってきていたので、そこをメインに行くことにした。
▪️ホテルの朝食
ホテルでは朝ごはんをつけたと書いたが、前日オーダーシートを渡され内容を記入するパターン。
アメリカンブレックファストか、ローカルメニューの2択だった記憶がある。軽く済ませたかったので2人ともアメリカンから数品選んだ。
そして約束の朝8時にここに来てね!と言われたフロント横のスペースに行くと、前日オーダーシートを渡してくれたフロントのお兄さんがオープンキッチンで卵を焼いていた…
わかりにくいだろうが、このホテルは入り口が小さく、入ると目の前に小さな円形のフロント、そして右手にはこんな洒落たキッチンがどーんとある。
なるほど。ここはインテリアではなく、普通に調理場なのか。
お兄さんは私たちを見ると「ちょっと座って待っててね!」とナチュラルに卵を焼き続けていた。
そして運ばれたのは、
薄いトースト
オムレツ(私)
ゆでたまご(従姉妹)
カットされたスイカてんこもり
コーヒー
だった。写真はない。
オムレツは非常に胡椒が効いていた。目で見てはっきりとわかるほど入っていた。そして最後はむせた。
プロの料理人ではない、フロントのお兄さんが目の前で作る料理を食べる貴重な機会だった。
そして翌日以降の朝食はキャンセルした。
彼の名誉のために言うと、胡椒を効かせすぎる他は、親切で人懐こくてとにかく笑顔が可愛い。何も彼は悪くない。弾丸旅行で食事回数が少ない私たちの都合だ。
いずれにせよ、胡椒だらけのオムレツとゆで卵ならまだお腹に余裕はある。朝ごはんはハシゴしよう。
そうだ、フォーを食べに行こう!外食チャンス1回GETだぜ!
▪️PHO THIN 1955
従姉妹はフォーが好きだ。そういえばベトナムに行くとレストランだけではなく、ラウンジでも朝ごはん会場でもフォーを食べていた。私は普段フォーは好きでも嫌いでもない、という感じだ。多分酒飲みだから汁物がお腹にたまりすぎる気がするのだろう…
今回の従姉妹の裏紙メモにあったのは有名なフォーティンだった。
Googleマップでホアンキエム湖近くを目指す。
写真でわかるように、潔癖症には無理かもしれない。若い男の子たちがテキパキ働いている。無理やり作った的な空間にもちろん相席で座る。
フォーボーのミックス60k
牛肉のフォーは初めてだが、あっさりしている。胃に優しそうだ。牛肉は柔らかく叩いてある。
二日酔いにもよさそうだ。
しかし食べ進めるとなんだか物足りなく感じて、2人ともニンニクと唐辛子をたっぷり投入して味変してみた。そちらの方が好みだった。
暑い中を徒歩で来たところに、唐辛子で汗が吹き出す。
食べ終わり、「フォーってまあこんなもんだよね」という感想になった。※個人の感想です
そして、帰国して気づいた。従姉妹が行きたがっていたPHO THINは別の店だと。すまぬ。
しかしここも客は途切れる様子がなく、年老いた私たちの舌では感知できない深い旨みがきっとあるのだろう。
▪️Bun Cha Dac Kim
この日のランチはブンチャーの有名店であるブンチャーダックキムにした。もちろん従姉妹の裏紙メモにもあった。
たまたま歩いていたら、同じ名前の似たような色の看板の店が他にもあった。うっかり入らずよかった。ベトナムは商魂逞しい。そういうところ嫌いじゃない。
こちらはミシュランが看板にいるのが目印だ。
ツアー客も使っているのか、大勢乗せたバンが次々と店の前に停まっていた。
1階の店先の風呂椅子に座る。通路も狭くておばちゃんに捕まって移動させてもらった。テーブルもめちゃくちゃ狭い。料理が全部並べられるか不安な狭さだ。ちなみに薬味は別の風呂椅子に置いてあった。
量が多いことで有名なので2人で1つにした。
おばちゃんが手掴みでわさーっと葉っぱ類を洗面器のような入れ物に入れているのが見える。
さすがに朝ごはんを2回食べた身としてはこれくらいで充分だ。
ブンを甘酸っぱい汁にひたして葉っぱを山盛りにして食べる。
ライムを絞り、やはりフォーと同じくニンニクと唐辛子を入れる。
なかなかいける。炭火で焼いたお肉がいい。炭火ってすごい。紫蘇が巻かれたつくねもあったが、1人前のせいか1個しかないのに私が食べてしまった。すまん、従姉妹。
ついてきた揚げ春巻きも具沢山で大きく美味しかった。
(つけ汁ではない、透明な汁は何に使うのかわからなかったが、もしかして春巻きをつけて食べるものかもしれない)
しかしハーブ類がとんでもない量でとても食べきれない。隣の欧米人は人数分頼んで、ハーブもブンもかなり残していた。
私は割と美味しく食べたが、従姉妹は想像していた味と違う…と残念そうだった。※個人の感想です
▪️Cha Ca Thang Long
こちらは私のリクエストである。従姉妹の裏紙メモに入れてもらった。
チャーカーという、魚とディルの料理だ。
この日の夕ご飯はこちらにした。
やはりGoogleマップで調べて行ったが、なぜかもう1店の有名店チャーカーラボンに到着する…
せっかくだから目指したチャーカータンロンに行こうとマップを仕切り直してまた歩いた。
着いた場所は立派なレストランで、冷房もあるし綺麗だった。
ブンチャーと同じく1人前をシェアする。
こちらもブンチャーと同じく、魚とブンをつけ汁と共に食すタイプ。つけ汁はブンチャーは甘酸っぱかったが、これはニョクマム系が強かった。
魚の臭みもなく、私はブンチャーよりも好きかもしれない。洗面器のようなボウルの山盛りだったディルやネギも私が全部食べてしまった。
しかしやはり従姉妹はここも思った感じと違う、とのことで残念そうだった。※個人の感想です
朝から3軒連続で麺を食した1日。
有名どころに3軒行った結果、私はまあまあ満足。従姉妹は微妙に不満足という結果になった。
食の好みは似ているが、好き嫌いは別だし、2人揃って美味しい!と声を揃えることができなかったのが残念だが、仕方ない。
味の好みは千差万別で当たり前。ガイドブックが悪い訳でもなく、その先は個人の好みの話。
ガイドブックには載っていないけれど、軒先の風呂椅子が満席状態のお店もたくさんあった。というか、そちらがほとんどだった。
今回はとりあえず有名なハノイ名物を体験できたことが収穫だ。日本も細長いがベトナムも同じく細長い国だ。今までベトナムでブンは食べたことがなかった。確かカオラウとかいう太い麺は食べたが、私的にはブンの方が好みだとわかった。
もし2回目があれば、今度は口コミも参考にしながら食いしん坊の自分たちの直感も使って店を選ぶだろう。
ベトナムは美味しいものであふれているのだから。
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