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信仰:村田沙耶香

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世界中の読者を熱狂させる、村田沙耶香の最新短篇&エッセイ

「なあ、俺と、新しくカルト始めない?」

好きな言葉は「原価いくら?」で、
現実こそが正しいのだと、強く信じている永岡。
同級生から、カルト商法を始めようと誘われた彼女は――。

信じることの危うさと切実さに痺れる8篇。

「そりゃ、ミキが正しいのかもしれないよ。でも、それがなおさら嫌なの。『現実』って、もっと夢みたいなものも含んでるんじゃないかな。夢とか、幻想とか、そういうものに払うお金がまったくなくなったら、人生の楽しみがまったくなくなっちゃうじゃない?」


タイトルとカバーに惹かれて読み始めた令和6年1冊目。芥川賞受賞作『コンビニ人間』著者の作品。

ん〜〜〜短編集、嫌いではないんだけど、今作はなんかこう物足りなさというか、すべての物語が道半ばで急に終わってしまう感じが否めませんでした。

また、「信仰」という共通テーマの短編集というよりは、一話目が信仰についての話でそれ以降はとにかく「不思議?」な話が続きます。

実は著者にとっては、「信仰」なのかもしれませんが、僕には読み取れなかった。

正直、1話目をもう少し続けてほしかったぁ。設定も内容も面白かったので残念。

作者が書きたいものを思うがままに書き連ねた感じの作品でした。そんなこんなでいつもガッツリ読みたいタイプの自分には新年1冊目は不完全燃焼な感じに。

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