見出し画像

連還する記憶 ③ 

連還する記憶 ③

連還する記憶 ②では、生命記憶について、考察しました。

つまり、

生命体は、自分が壊れないように、また壊れかけても恢復できるように、生き抜くための記憶を、代々、長年にわたって蓄積伝達してきました。

また、ひと類が、宇宙の実像を未だ認知できないのとおなじように、ひと類の認知機能は、生命記憶の実像を、未だ認知することができないでいる事実についても、おはなししました。

それでは、二つ目の存在記憶というのは、どのような記憶なんでしょうか?

存在記憶
新たな生命は、お母さんのおなかの中にいる間に、胎盤を通して生命記憶を受け取ります。そして、生まれたときから、新しい生命の、存在の記憶が始まります。

一個の生命体は、生きている間に、自分の血肉に宿る数億年の生命記憶を、生きるために活用し、展開し、開発します。それを進化と呼びます。

そのために培われた記憶が、存在の記憶となります。存在の記憶は、いってみれば、進化の記憶なのです。

ところで、生命記憶をベースに蓄積された進化記憶は、元の生命記憶にフィードバックされるのでしょうか?

次回は、そのことについて、考えてみましょう。


本棚:オムニバス連載
・白の連環:https://estar.jp/novels/25104280
・赤の連還:https://estar.jp/novels/26066319
・対馬の浮島:https://estar.jp/novels/26070505



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?