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なんだそれ

Hallo, Guten Tag!

新しい土地の言葉がわからなくてドキマギするのは、何も海外での経験に限ったことではありません。

国内でも方言がわからなくて戸惑った、なんてことはあると思いますが、私がわからなくて困ったことの一つに、

「ザイショは?」

があります。

この言葉自体が短すぎたために、とっかかりになるワードがなかったこと、会話の文脈からも疑問文は唐突だったし、何よりも漢字が連想できずに、一瞬固まりました。

今日はそんな、土地が変われば言葉も変わる、そんな当たり前がちょっと面白かったことについて書きます。


ウオノメと鳥肌

足裏などにできる、ウオノメ

インドネシアや日本などの島国ではウオノメ、つまり魚の目ですが、中国・韓国では鶏の目(雞眼)。

ドイツ語は?

ドイツ語もHühnerauge(鶏の目)
確かに魚の目より鶏の目の方が身近ではある。

次は、
怖くても寒くても立つ鳥肌

ドイツ語ではeine Gänsehaut bekommenで鳥肌が立つ、です。
鳥肌は英語やドイツ語でグース、つまりガチョウの肌だけど、フランス、韓国などではニワトリ。

日本語の鳥肌、あまねく全ての鳥類をカバー。

そんな中、最近知ったニッチな「所変われば」をご紹介します。


だいたい


仕事中の会話で、相手のスイス人が
Handgelenk mal pi
という言い回しを使いました。

この言葉を初めて聞いた私の頭の中は一瞬❓となったものの、これに酷似した他の言い回しに当てはめて、意味も同じと捉えても内容に矛盾がなかったので、とりあえずスルー(しょっちゅう)。

その似た言葉とは、
Pi mal Daumen

ドイツ語にはDaumen(親指)が使われていますが、スイスドイツ語ではHandgelenk(手首)が使われています。
この言い回し、どちらも「おおよそ」とか「ざっと」という意味で使われる決まった言い方です。
遠くの標的に向かって片腕を伸ばし、親指を立てて目視でおおよその距離を測る方法からきた言い回しです。


はて。
「親指」で測る「おおよそ」は距離。
「手首」で測る「おおよそ」とは?

手首を使って測る「だいたい」のものは、
親指で距離を測るよりもずっと身近で、どの国の日常に欠かせない、あるものの「量」です。

秋の夜長、ふと長すぎると感じる夜があったら、想像してみて下さい(・ω・)ノ

今日のドイツ語

der Dialekt
-方言
das Pi
-π(円周率)

今日も最後まで読んでくださりありがとうございました。






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