はじめまして。NHKプロフェッショナル班です。
なぜ、noteを始めたのか?
それは、1年ほど前のこと。
「プロフェッショナル班って、幕末の人たちみたいですよね」。
お隣のドキュメント72時間班のあるディレクターが、こんなことを言っていると知って、驚きました。
幕末の人?!うーん、、、でも、否めない…。
班の合言葉は『倒れるときは、前のめり』。働き方改革の時代に…です。
年1回、みんなでお金を出し合い、『レク』という名の社員旅行にも行きます。去年は神奈川・湯河原へ。浴衣で卓球大会をしました。その前は群馬・伊香保へ(今年は新型コロナウイルスで無念の延期中)。
作っているのは、スタジオなしのヒューマンドキュメンタリー。取材交渉で「40日くらい密着します」と言うと、たいてい驚かれます。実際にロケが始まり、本当に毎日やってくる私たちを見て、もう一度、驚かれます。「本当に毎日密着するんですね…」と。本木雅弘さんの歯磨きも撮らせていただきました。
私たちは絶滅危惧種?!
『プロフェッショナル仕事の流儀』は2006年1月に放送を開始したドキュメンタリー番組です。イチローさん・宮崎駿さん・石川佳純さんなど、400人以上のプロフェッショナルに密着してきました。かつてはNHKにも『にんげんドキュメント』などのヒューマンドキュメンタリーが多数あり、長期密着は珍しくありませんでした。でも、今では数えるほどになりました(『情熱大陸』さんには勝手に親近感を抱いています)。
気づけば、消えゆく幕府側?!。カメラひとつで奔走し、真剣勝負を挑む私たちは、さしづめ、新選組…?!副長の土方歳三、好きだしなぁ。そんなことを思っていたある日、「幕末の人たち」と言ったディレクターから声をかけられたのです。
「note、やりませんか?」
黒船襲来!鎖国か、開国か?!
どんな思いで番組を作っているのか、もっと広く知ってもらったらどうでしょう、と彼女は言いました。それが、私たちがnoteを始めることにした理由です。
1人でも多くの方に私たちの番組を身近に感じていただきたい。幕末の人たちの思いを知ってもらいたい。鎖国してきたわけではないけれど、内に籠るところがあったかもしれない…と思ったのです。
番組に負けないくらい、面白いものを
でも、やるからには面白いものにしたい!
さて、何を綴るべきか…。
担当ディレクターが番組に入れられなかった思いを語る、よくある裏話では暑苦しくなりがち…。そこで、担当ディレクターの苦悩や葛藤をそばで見ていた班の先輩・後輩が裏話を明かす、という形にしました。
名付けて、『アイツ、どう撮った?!』。
このタイトルを推薦してくれたのは、あの岡田歩ディレクター。「幕末の人たち」と呼んだ人です。いま、私たちは彼女をこう呼んでいます。
「黒船のペリー長官」
岡田さん、ありがとう。私たちはnoteという新しい海に漕ぎ出します。
こんな私たちですが、ちょっとずつ更新していきますので、お付き合いいただければ幸いです。何卒よろしくお願いします。
NHKプロフェッショナル班 チーフプロデューサー 荒川格