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家飲みデビューに。4000円ウイスキー(青春映画系シングルモルト)のすすめ

ウイスキーが好きです。

ただ飲んで感想を言って、時々蒸留所に足を運んで見学しながらへぇ~と言う…そんなスタイルではありますが、ここ6年くらい、ちょこちょことウイスキーを楽しんでいます。
私は検定を受けたり専門書や雑誌を定期購読するほど知識が豊富なわけではないですし、専門用語を駆使してウンチクも語れません。でも、大好きなのは事実です。

アイラ島のアードベッグ蒸溜所。全体的に白とオリーブグリーンで統一されていて美しい蒸溜所でした。案内役のお姉さんが可愛かった(笑)


うちの家には、バーで飲んでみて好きになり、何度も頼むうちに「これはもう自分でボトルを持ちたい」と感じて購入したウイスキーがいくつかあります。

おうち時間を楽しみたいこのご時世。せっかくなので、購入したことがある中から、飲み慣れていない方でもチャレンジしやすいウイスキーを選んでつらつら書いてみることにしました。
イメージは比較的購入しやすい税込4000円くらいで、空になるまで飽きずに飲め、尚且つ青春映画の様な爽やかさや可愛らしさが楽しめるシングルモルトです。
(シングルモルト…一つの蒸留所で作られた、麦芽だけで作られたウイスキー。サントリーのHPに解説があります。

誰かがウイスキーで 少しでもおうち時間を楽しめますように。


※「価格」と「味」にフォーカスを当てたnoteです。あくまで私が感じた「味」です。生産地や製造方法などは今回明記していません。

※任侠映画やホラー映画、ミステリー、ピンク映画の様な刺激が強い・マニア心をくすぐるウイスキーは今回敢えて入れていません。

※価格はamazonのもので目安です。ですが、基本的にどこで買っても比較的安い部類に入るシングルモルトを選んでいます。


クラガンモア

ここから飲み始めて徐々に手を広げていった経験から、個人的に基本の1本にしているシングルモルトです。知り合いに「何から飲み始めたらいい?」と聞かれたら、これかグレンリベットもしくはグレンフィディックをお勧めし、ラベルの好みで選んでもらうようにしています。
レモンやマーガレットのような小さめのお花の香り、蜂蜜の風味が楽しめます。クリームチーズやビターチョコと相性良し。
香りがガツーンとこないので「むせてゲホゲホしそうだなぁ」と思う人にもお勧めです。
開封したばかりの時にロックで飲むスタイルが好きです。

オールド・プルトニー

レモンパイよりアップルパイが好きならこちらをどうぞ。
ゲホゲホしづらく軽く飲めますが、クラガンモアより少し厚みのある味をしています。リンゴや梨等の青っぽい果物の香り、バターっぽい塩味が楽しめます。ココナッツサブレと相性良し。
ボトルのデザインが凝っていて、飲むとき傍らにあると「ウイスキーを飲んでるぜ…」って気持ちに浸れてニンマリできます(笑)

ロッホローモンド

私、林檎より桃派なんだけど…て人にお勧めの1本。
クラガンモア、プルトニーより少し飲み口は強いですが、むせるようなキツさは無いと思います。
柑橘系の香りの後、まだ熟れ切ってない桃のようなエグみのある甘い香りがふわりと広がり、口の中がほんのりラブリーになります(?)。
苦手な方もいるようですが、桜や桃の香りの商品が好きな人・人工的な苺味のチョコレートが好きな人は楽しんで飲めるかもしれません。

アベラワー

果物だったら葡萄派の人・ワインが好きな人向け。レーズンやイチジク等ドライフルーツのような香りと、ゆるっとバニラの味がします。レーズンバターと合わせてダブルでレーズンを楽しむもよし、ナッツと合わせるのもよし。

グレンモーレンジィ

オレンジとスパイスが元気に香ったあと、百合のようなお花の香りも広がるゴージャスな1本です。青春映画だと文武両道のイケメン生徒会長タイプ。金額の割りに様々な味がはっきり楽しめるコスパの良さ・使い勝手の良さが好きです。ハイボールも美味しいですよ。
不思議なことに八つ橋(生じゃない方)と合います。是非お試しを!

アランモルト

(最近リニューアルしてamazonのものからデザインが変わっています。)
これも金額の割りに色んな味がはっきり楽しめるコスパの良い1本です。飲みやすくてゲホゲホしにくいのも良いですね。リンゴと、ほんのりバナナやマンゴー等の南国系フルーツの香り、カスタードクリームの様な味も少し感じられます。
アランは全体的に価格が抑え目で、商品ごとにカラーが全然違うので飲み比べがとても楽しいブランドです。

ボウモア

上記6本と少し気色を変え、甘党より辛党の人向けの爽やかな1本です。
スモークサーモンや牡蠣など、脂身が濃厚な魚介類が好きな人に向いています。村上春樹のエッセイで登場したこともあり、知名度も高いですね。
煙と海の香りがし、ピリッとスパイスや柑橘味も感じられます。
キンキンに冷えたグラスでハイボールにし、黒胡椒をほんの少し振り掛けると最高に美味しいです。一瞬でグラスが空になること間違いなし。
割っても「らしさ」が消えないので、ハイボール→水割り→ロック→水1,2滴→ストレート…と少しずつ度数の高い飲み方に慣れていくのに向いています。

タリスカー

カリッカリに焼かれて焦げ目が付いてるベーコンが好きな人はいかがでしょう?きっと好きになれると思います。
このnoteの中だとボウモアと似た煙・海・柑橘系ですが、こっちの方が力強さがあるかな?と個人的には思っています。青春映画なら、いつも屋上で煙草を吸う一匹狼の不良君タイプ。
趣旨から外れてしまいますが、最初に飲むには向いていないかもしれません。薬箱を開けたときの…あんな、クセのある匂いが少しします。でもこれがウイスキーになると途端に良いアクセントになるのです。不良君、良い奴なんです。
ハイボールから始めて、徐々にストレートに慣れていく方法で飲むのがお勧め。


家にウイスキーがある幸せ

仄かに明かりが灯るバーカウンター。
「マスター、いつもの。」

さっと出てくるバーボン、ロック。少し口に含む。ああ、美味い。
氷がグラスの中でカランと踊って………


てのが、ウイスキーの飲み方の全てではない!と私は思っています。

勿論お洒落をして薄暗いオーセンティックバーで一杯しゃれこむのも良いです。色んな発見があります。バーで過ごす時間は大好きです。

ですが、ジャージを着てYoutubeを見ながらコンビニのおつまみと一緒に…というスタイルでも、ウイスキーはとっても楽しく飲めます。
ちょっと氷の量を増やしてみる、冷蔵庫の余ってる珍味と合わせてみる、なんなら一口ずつ変わりばんこに2種類飲んでみるなど……色んな飲み方をお遊びでできるのがおうちウイスキーの魅力です。

また、開封から空になるまでずっと飲み続けることで、ウイスキーが空気に触れて発生する味の変化も知ることができます。これはバーでお酒を飲むときにもとても役に立ちますし、口に合わないお酒に遭遇したときに上手くアレンジして消費できる「勘」が身につきます。
生き物を観察するようにお酒と向き合う体験は、1本丸ごと買ってみないとなかなかできるものではありません。

こたつでぬいぐるみと一緒にボウモアを飲む図。これは蒸留所を見学したときに貰ったものです(自慢ですエヘへ)。ローソンのナッツおいしい~。


このnoteに載せたものに限らず、是非この機会に何か1本ウイスキーを買ってお家で飲んでみてください。ブレンデッドでも、バーボンでも、何でもいいと思います。
生産地や製造方法は、飲んだ後に知っても良いと思います。まず飲んでみる。飲んだ素直な感想を大切にする。それが一番大事です。

そして、もし買った1本が気に入って、ウイルスが収束したときには…
是非是非近所のバーのカウンターに座り、その1本の感想をバーテンダーに言ってみましょう。
その頃には、あなたはもうすっかりウイスキーの虜になっている筈です。

楽しいですよ!ウイスキー。


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