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住宅ローンを完済したら、すぐに担保を外しましょう【自動で消えない】

相続した実家の土地や建物の名義変更をしようと、法務局で登記簿をとってきたところ、抵当権が設定されてます。そこに、債権額2000万円と書いてあるを見て、まさか大きな借金があるのではないかと驚かれる方があります。

実家の登記簿を見ることはめったにないことでしょう。このように、相続のときに見ることになって、さまざまな事情を知ることがほとんどです。

住宅ローンや事業用融資を利用していれば、不動産に担保が付けられていることがあります。これは、完済しても自動的には消えません。借金を返済すると、金融機関から担保解除のための書類を送ってきますので、自分から担保を抹消する登記手続をすることとなります。店によっては、司法書士を紹介してくれるところもありますが、金融機関が担保を抹消する登記手続はしません。

相続のときによく見るのは、何年も前に住宅ローンやアパートローンを返し終わっているのに、空になった土地や建物の担保を消し忘れているものです。

心配される方もあるのですが、借り入れた時期を見れば、とっくに終わっているだろうということは予想がつくものです。たとえば、借りてから40年以上経っているのに担保が残っていたとして、返済が遅れていたり、滞納していれば、金融機関から連絡なり督促なりが来ているはずですし、踏み倒しているならば、競売にかけられているでしょう。

そのようなときには、不動産の名義変更を司法書士に頼むときに、合わせて、担保の抹消手続もまとめて頼んでください。担保が残っているときには、昔にもらった担保解除の書類が残っていればすぐにできますし、紛失していれば再発行してもらいます。

最近は、担保を抹消する書類の再発行に手数料がかかる金融機関があります。無駄な費用とならないように、すぐに抹消してください。書類を再発行してもらおうとしたときに、銀行や保険会社がたびたび合併や社名変更をしているほか、店舗が統廃合されてしまい、どこに連絡をしていいのか探すところから難儀します。手間と時間が余計にかかってしまうので、借金を返したら、速やかに担保の抹消手続をしていただきたいものです。

相続のときに、身に覚えのない担保が出てきて驚くことは確かにありますが、不動産のことは司法書士にたずねてみてください。しっかりと解決いたします。


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