【Reply_note:三択はアカン】井上 大輔氏の「イエスマンにはならず、イエスから始める」を読んで

 書きたかったのは「YES」でも「NO」でもない選択ばかりしていませんか?ということです。

 Reply noteと書いてますが、適当な造語です。Twiiterでは書き切れないのでnoteをツールとして使うということで。

 ここで言う井上氏は、機動戦士ガンダム劇場版「哀・戦士(超絶大好きです)」「めぐりあい(これもガキの頃劇場で聴いて震えるラストでした)」の方(かた)ではなくてAudi外資系企業中心の著名デジタルマーケターで今月から古巣のYahoo!でエバンジェリストに転職された方です。

    BGMが哀戦士になったところで、本題です。

  例え無意味だと思っても、実現不可能だと思っても、忙しいすぎてできないと思っても、とりあえず始めてみる。それで検証してみて、やっぱり無理だったり無意味だったりしたら、「やってみたのですが、これこれこういう理由で辞めた方がいいと思います」と言えばいい。イエスから始める。
これには思いの外いいことが沢山あった。まず、自分の見立てや勘が結構あてにならないことを学んだ。 無意味だ、実現不可能だと思ったものも、調べてみると意外とやり方があったりする。
また、自分の可能性を広げることにもなった。このクソ忙しいときにこんなの無理だ。そう思っても、業務を整理したり任せる領域を広げたりすると、空きスペースが出来たりする。

のあたりです。極めて同感です。しかしながら、リツイートするだけだとなんとなくリツイートやいいね!しました勢と変わらないので、少しだけ違う角度から書きます。

…始める

 ここで重要なのは、一つは「少しでも早く決断する」ということ。
 様々な質問・課題が発生した際に、どの組織・個人も
①イエス
②ノー
③保留
 の三択で
「誰々さんはどう思う?(と人に投げる)」
「考えてみます(と言ってうやむやにする)」
「……(無視する。指されないように存在を消す)」
が一番多いのではないでしょうか?つまり③保留を選ぶケースが圧倒的に多いということです。

 決断しなかったことで仕事は山積みになってしまいます。完璧に解決できる手段を考えつく前にまず「決断しよう」というマインドで取り組んで、前進する。決断は一歩いや半歩、0.0001歩かもしれないが進歩であり、たとえ成功しなくても自分にとってのStudyになる。
 スキルとして、後で決めることを積み重ねることは出来ないが、決断してやったことは血肉となって積み重ねられる。
 「成長したい!」と本気で思うなら、オンラインサロンやセミナーの前に決断して自分の周りの仕事を取りに行った方が良いです。自分も時々セミナー・カンファレンスの講師登壇をしますが、アンケートで「勉強になりました」「気づきが得られました」という感想の人よりも「○○からやってみます!」という人が成果を出せる人になるのだと感じます。ここまではイエスだけでなくノーも当てはまります。

 イエスマンにはならず

 イエスと答えるのはノーと答えるよりも基本的に簡単です。
顧客の無理難題にノーと言いづらいのでイエスと答える
部下が出した凡庸なデザインにイエスと答える
部下のモチベーションを著しく低下させるであろう自分の上司からの命令にイエスと答える
全体像が見えない業務の締め切りに気軽にイエスと答える…

 ノーと答えずにいるうちに、当初はモチベーションを持っていた自分の仕事が、自分の思っていたアイデアとは全く違うモノになっていく。当然、やりがいを無くして何のために働いているかわからない状態になる。
 自分は今どの組織にも所属していないので、いろんな方から相談を受けます。こういうこと凄く多いですよ。

 ノーを言わないのは前段の③保留を選ぶのと同様で、仕事を複雑化して長引かせてます。そして、何よりも悪いのは誰も信じていないプランになっていってモチベーションが下がります。

 もちろん、ノーで終わってしまっては相手が不快になります。礼儀正しく、誠実に時間をかけて説明しましょう。場合によっては競争相手も含めた人・企業・サービスを勧めることになるかもしれません。しかし、心を尽くした相手の心には何かある奴という印象を残すことはできます。


最後におまけだが、このスタンスで仕事に望めば、当然信頼されるようになる。なんでもノーという人とイエスという人だったら、イエスという人に仕事が集まるのは当然だ。まさにいいことづくし。

 これは本当にその通りで、前職で何でもかんでも社内の新業務を引き受けていたら、新しいことはアイツにという共通認識が社内に生まれて、社内外の情報が集まるようになったことがあります。広い分野を知ることで個人の成長はもちろん、組織全体の流れを知ることができるのですよ。

 哀戦士を聞き終わった頃ですね。ではまた。


Inherent Simplicity
ものごとはそもそもシンプルである


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