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{読書感想短歌*126}恩田陸 『クレオパトラの夢』

かつて抱いた希望を野心とすり替えて 夢 と呼ぶひとよ それは悪夢だ

katute daita kibouwo yasinto surikaete yume to yobu hitoyo sorewa akumuda

神原恵弥シリーズ。双子の妹が住むH市が舞台、これはおそらく函館のことなので、道民としては嬉しいところ。作中では函館→札幌間をすいすいと移動してるけど実際は行って帰るだけでわりと1日仕事なので真似しないでね。さておき、恩田陸やダン・ブラウンの過去作を読んでると、もうずいぶん前から〈パンデミックはあり得る〉というのが定説だったのだなと思う。それでも、わかってても、起きてしまうときには起きてしまうのだな、とも。

※恵弥が追う謎のキーワードが〈クレオパトラの夢〉で。追いかけてゆくと、どんどん怖い話になってゆく…のを読んでいて、欺瞞と邪悪の関係などについて思いをはせたよ、のうた。


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