それぞれの形
私だったらどうしたいか?どうありたいか?日頃のコミュニケーションと身体についてまた考えさせられた。
妻の父が心臓が悪くなり、病院に入院している。病状、手術の説明が先生からあると聞いたので母に付き添って行った。
以前よりずっと病状や手術の説明を聞いても分からない。あとは全部先生にお任せすると母は言っていた。私は父の身体の状態がどうなっているのかを知りたかった。妻と他の家族にも知らせたかったので付いていく事にした。
先生の説明によると父は過去に手術したステント部分の血管が狭くなっている箇所があった。他にも5箇所狭く、計6箇所問題がある。薬、カテーテルでの対処は難しい為「バイパス手術」が必要らしい。胸、足から1、2mmの血管を採取して狭くなっている血管とは別ルートで流れを作る。手術は朝8時半から夕方16時すぎ。予定では8時間くらいかかる。
手術中に血栓が脳に飛んで脳梗塞になる可能性や糖尿病、腎臓も悪く感染症のリスクが高いこと、手術中に出血が多くなる為、輸血が必要になる可能性がある事などいろいろ聞いた。父と母共に「先生にお任せします」と言っていた。
看護師さんより当日手術の流れについて説明があった。「朝8時半に手術室に入るので会えるのはそれより前の時間だけ。どうしますか?」
「行かなくてもいいだろう?別にいなくてもいいだろう?」母は病院が家から遠いので行きたくなさそうに見えた。
最終的には当日、朝早く会いに行って帰ると言っていた。それに対して父は来いとも来るなとも言わなかった。
長年連れ添った夫婦のコミュニケーション。父の歳になると分かるものだろうか?私は横でただ聞いていた。
私だったらどうだろうか?
「来れたら来てくれると嬉しい」と素直に言葉にして伝える。一瞬でも会いにきてくれたらとても嬉しい。無理はして欲しくないので来れなくても別にいいように普段からしておきたい。
元気な時にできる事。
妻、家族との会話。
やりたい事をできる事。
病気だから分かる事、気づかされる事。
すべてありがたい事。
なってから気づくのでなく
健康がある今。
できる今。
今を大切にする。
分からなくなったら立ち止まる。
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