脳梗塞疑い。これからどうしますか?どう生きていきますか?自分を考える事になった1つ目のきっかけ。
今から5年以上前になる。
2018年8月1日の朝6時半頃だったと思う。
仕事へ行く準備をしていた。しゃがんでワイシャツにアイロンをかけていた時、尻もちをついて後ろへ身体が倒れた。
身体を起こそうとしても起こす事ができない。頭では分かるのに身体が起きなかった。あれ?おかしい?となったのを覚えている。
妻に何かおかしい事を伝え、救急車を呼んでもらった。しばらくして片頭痛の前兆が起こる。視界がおかしくキラキラして頭が痛くなる。しかし、いつもとは明らかに違う。身体が起こせないのだ。
片頭痛は20歳から始まった。
救急車が到着して担架に乗せられる。
妻、子供達が心配そうに眺めていた。
話す事はできた。
意識もあった。
近くの脳外科に到着。
MRI検査の結果、入院する事になる。
脳梗塞疑い。
入院計画書によれば
「一過性の視覚障害と上肢運動障害、頭痛」
頭は痛く、不安だった。
点滴を受けた。
看護師さんが手や足を動かせるかを確認に来てくれる事がありがたかった。
手に触れる。握る。不安な時に支えてくれる看護師さんの優しさと温かさ。
手に触れてくれるだけでも安心する。
そして人の温かさを私は知った。
看護師の皆さん優しい方ばかりだった。
誰とも身体を交換する事はできない。
子供が風邪などでしんどい時、見ている親もつらい。横で心配していて、治るわけではない。大丈夫だと寄り添うしかできないのだと思う。横に居てくれるだけでもありがたい事なのだと気づいた。小さい頃、祖父母、両親が看病してくれた事を思い出した。
入院している時に妻も心配してくれて何度か見に来てくれた。子供達も心配しているが大丈夫な事を教えてくれて安心した。
退院前に病状の説明を受けた。
片頭痛で小さな血栓が脳の真ん中に飛んだ画像を見せられる。
小さな白い丸だった。
早く発見できた事。点滴、治療して血栓は流れたので症状、後遺症もありません。今回たまたまMRIで分かったけど血栓がそのまま流れていたら症状にも気がつかない。片頭痛だけだった可能性もあると聞かされた。今後は普通に生活していれば良い。片頭痛予防薬を飲むことを勧められた。ありがたい事に後遺症はなく、5日で退院する事ができた。
今思い返すと37歳の私が家族、食事、身体、仕事について考え、これからどうしますか?どう生きていきますか?と問われた1番最初のキッカケだったのだと思う。
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