【簿記】在外子会社と在外支店

Q.在外子会社と在外支店で、B/S・P/Lの為替換算の順序が異なるのはどうして?

A.在外子会社に関して、特別な処理をしているから。

支店は、本店とは法的に独立しておらず、本国にある本店の一部部分にすぎない。
従って、本店が換算に用いるレートと同じレートを使い換算する。

すると、PL上で外貨ベースでは利益が出ているのに、為替換算すると損失が出るなど、業績の把握において全く違う結果が出てしまう場合がある。

収益:$100 ¥10,000 (販売時@100)
費用: $90  ¥10,800(仕入時@120)
利益: $10   ¥△800

外貨ベースで利益が出ているが、円ベースでは損失となってしまう例

そこで、本来はP/Lから当期純利益を算定したいのだが、
B/S利益剰余金を先に計算し、それをP/Lに持ってくるという順序で緩和している。

一方で、子会社は親会社とは別の法人であり、独立した存在である。
従って、現地通過での測定値を重視し、円への換算は期中平均レートでまとめて換算するという簡易な方法をとるため、同様の問題は生じない。

Question
B/S上においても換算のパラドックスが起きてしまう場合はないのか?
ご存知の方いらっしゃいましたら教えてください。

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