減損損失とリース資産

Q.
以下の処理においては、どちらも二つの価額を比較している。
どのような共通点があるのだろうか?

減損損失 = 固定資産の簿価 - 回収可能価格
→回収可能価格とは、①使用価値と②正味売却価額 のいずれか高い方の金額

リース資産の金額
※ファイナンス・リース取引において、貸手の購入価額がわからない場合
→見積現金購入価額と②リース料総額の割引現在価値 のいずれか低い方の金額

A.
2つの金額を比較するのは、より合理的な金額を計上するためである。
減損損失も、リース資産の金額も、どちらも見積りに基づく金額にすぎない。
そこで、①市場での価額②資産を利用することによる収支の現在価値 の2つの観点から検討することで、正確性を担保する。
回収可能価額に高い方の金額を選択するのは、企業が合理的に判断した場合により高い金額を回収すると想定されるから。
リース資産に低い方の金額を選択するのは、BSに過大な金額を計上しないという保守主義の原則から。

Point
見積りに基づいて計上金額を決める場合には、価額の正確性を担保する必要がある。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?