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従業員にクビにされた社長の話

会計事務所にいる頃、会社設立のお話をいただきました。

社長とその友人Aさんのお二人で立ち上げられました。

最初は順調でした。
途中でAさんの娘さんも入社し、事業も安定するようになりました。

社長のAさんは給料を同額に設定していました。上げるときも下げるときも同じように設定していました。

一見すると給料で揉めることはなさそうですが、そこが落とし穴でした。

社長が仕事をサボるようになります。


当然Aさんは激怒します。
「社長が全然仕事しない💢」
担当の僕にもそう連絡が来るようにもなりました。
そして数ヶ月が経過したころ、僕に一本の連絡がありました。
Aさんの娘さんからでした。

「社長をクビにしたいんですけど、どうしたらできますか?」

初めての経験だったのでビックリしました。
こういうときは株の持ち分が多い方が最終決定権をもっているのですが、社長とAさんは持ち分が50:50でした。

こういう場合は流石に対応しきれないので弁護士さんに相談してもらうことにしました。

最終的には話し合いで社長が退任(退職)することになりました。

現在はAさんと娘さんで問題なく経営されています。

よく一般的に「友人と起業すると失敗する」と聞きますが、それは間違いないと思います。

やっぱりお金が絡むので、「あっちはなんにもしてないのに」「私のほうが頑張ってるのに」っていう意見はどうしても出てくるんだと思います。

こんな話をしておいて何ですが、僕は将来的に友人と起業することを決めています。

実際に失敗してる例を見てるのに、僕は友人と起業しようと思っています。

次の記事で書かせていただくのですが、過去のお客さんで友人と起業して成功している方がいました。
僕は二人の関係性にすごく惹かれました。
詳しくは明日!

結局のところ、友人との起業は「裏切らないと信頼している」相手ではなく「裏切られてもいい」と思える相手とするべきだと痛感しました。

皆さんも友人と起業される場合は慎重に!

終わり!

【おまけ】
皆さんは「印税」という言葉を聞いたことがありますか?
本とか出版して作者に入ってくる収入のことですね。
実は「印税」という税金はありません。
あれは業界用語で、実際はただの収入です。

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