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詩や詞や私的な物置場

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題の通りに。 詩人ではない自分の、シテキな試みを留める。
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記事一覧

【詩】早春

甕に白梅の蕾の充ちる 彼女の踊れば踊る程―― まるで一幅の画の様な 景色を月が映し出す …

のねずみ
3年前
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【散文詩】ときさびた噴水塔

満月が荘厳な 孤独の表情で差し覗く噴水塔 いくつもの時間に荒び果てた 石と 水と 月光だ…

のねずみ
3年前
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【散文詩】めりのには穴がなかった

〈めりの〉には穴が無かった。 いわんや突起も無かった。去勢した羊のように害のない人間だっ…

のねずみ
3年前
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【創作詩】捨てる

「捨てる」 髪を切り、髪を捨てる 不要な死んだ細胞のいくらかを切り、捨てる 不要な自分の…

のねずみ
3年前
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【詩作の試作】あいうえお作文 その5

そして、詩作の基本とは、暗喩と直喩であるとかないとか。 千の言葉を尽くしても、一の真実を…

のねずみ
3年前
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【詩作の試作】あいうえお作文 その4

奇抜であることや過激であることは、表現にとって必ずしも詩的に美しいとは言えない。が、それ…

のねずみ
3年前
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【詩作の試作】あいうえお作文 その3

前作2つとも、いささかセンチメンタルが勝っていたので、いっそ(やけくそのように)とことん明るく楽しい方向へ振り切ってみました。だって…… 3 明るい方が 良いでしょう? 嬉しい方が 笑顔の方が おいしい おかし かわいい かかし きれいな きりんが 来る話 結構 こんなの好みかも? さあ 幸せのほとばしる 素敵な事を せいいっぱい 想像しましょう そうしましょう 「たのしい!」が 小さいながら 繋がって 天井にまで 届いたら 夏の 入道雲の上

【詩作の試作】あいうえお作文 その2

もっと自由に。小説のように。 2 淡く滲んだ雨粒が 彩る窓辺、いつもの席で うつむき加減…

のねずみ
3年前
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【詩作の試作】あいうえお作文 その1

~前口上~ 詩を書くトレーニングの一環として、古きよき「あいうえお作文」、してみました。…

のねずみ
3年前
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