一流の習慣の早起きとか真に受けすぎな感が否めない
最近どこから出版業界的には本のタイトルで「一流の〇〇」とするのが多いですよね。
その中で最近、早きとか朝の習慣なんてものがよく取り上げられてベストセラーになっているような気がしています。
エビデンスがあるとか、またここでもいう人がいるのですが、エビデンスってのはあくまで多数決的に「多くの場合にこうなる」ってだけのことで全ての人に当てはまるわけではありません。
また医学論文的なものでは、「それをやったら、その結果が出た」というだけで確かに良かったりするので作者などの書き方、またその書籍などを紹介する側が恣意的にそれを使えば、かなり確率的に低いとか妥当とは一般的には言えないことでも論理的には良となってしまうので注意が必要です。
最近のエビデンスとうるさく言っている一般人とか勉強したというのをyoutuberの動画を見る程度で知ったきになっている人が最も論文リテラシーがないと思います。
例えば塩分過多による高血圧ですが、このエビデンスとされている基礎的な研究では、10匹のモルモットに人間で換算すればありえないほどの塩を食べさせ続けて、高血圧になった2匹がいることをもって、塩分を過多に摂取すると高血圧になると結論づけています。
こうしたらこうなったという結果的には確かに正しいのですが、一般論的に言えば、そんな量の塩を食べ続けるシチュエーションなんてものはなく、人間にあてはめれば一般食生活で塩分を過多に摂取したところで、そのモルモット実験のレベルでの摂取はしないわけですから、物事を現実的に照らし合わせると、「塩分を生活レベルで摂取していることでの高血圧はほぼ可能性がない」と帰結するのが妥当なところだと思われます。
一流は早起き・・・本当にそうですか?
一流の人で本当に早起きな人もいるでしょうが、そうではない人もたくさんいます。
例えば元2チャンネルの管理人の方。あの人は早起きでもなんでもありません。公言しているところでは、夜更かしもして、眠りは8時間はとる、なんて生活をしていると。
あの人も定義で言えば一流と言えば一流なわけで。
あたかも、一流の人々を数人取り出して、それが一流の一般的なこととか思わせるような論調また、それを真に受けてしまう側もどうかと思うわけです。
確かに、その側面もあるよね、ってことだけですので。
ちなみに、「早起きが良い」「体調が良くなる」「仕事が捗る」などがあげられるのですが、ボクの場合で言いますと、朝4時起きなどを習慣にしようと思ってやったことがありますが、正直体調は悪くなるばかりです。
寝不足の際って、何か胸に妙な圧迫感というか緊張感ににた感じのものがありませんか?また脂汗のようなじっとりした感じとか。
最近、食事でもお腹が減ったら食べてで構わないということも言われていますよね。睡眠もそうで、ボクの場合には眠くなったら寝て、起きたら仕事をはじめての方が体調が良いです。
ってことで、ボクはそれをやめました。
やっても意味がないどころか体調が芳しくない方に向かっていくからです。
一流の人が早起き?・・・ただの加齢による早起きの可能性も
現状の一流と言われる人を集める際に、一部上場企業のどこかの社長などを取り出すことが多いですよね。
昔のかなり若く頭角を現した際の生活のことなど言いませんよね。
大抵、若いときの話では多くの人が仕事が忙しくて多忙であったと言っている場合が多い気がします。
いわゆる不規則な生活で、睡眠事情も良くないと察することができる状態ですね。
で、一流の〇〇としたもので取り出す際には、現状の40歳、50歳、60歳の現在の生活方式のことを聞いて「早起き」が出てくるわけです。
それって、年齢を重ねて単純に自然に早起きになっただけという側面をかなり無視していると思うわけですよ。
寝ようと思えば、ボクも20代ではいくらでも眠れましたが、30後半のいまは夜10時に眠りにつくことができた際には4時か5時に目が覚めてしまいます。
そこから二度寝もできなくなってきています。
一部分を取り出してみればなんでも言えるという事実を知らないと損しますよ
さて、このように一部分を取り出して話して帰結に向かっていけばなんでも言えるという点を理解していないと、とっても損をします。
ウソは言っていないけれども、それはごく限られたことを言っていて、その際には確かにそうなるかもしれないけれども、では複合的になった際には、それが異なるってことです。
塩分過多のモルモット実験のものを思い出して下さい。
結果論として塩分をありえないくらいに食べさせたら確かに高血圧が発生したので確かに塩分をありえなくらいに食べさせると高血圧になるのは本当です。
しかし、それが一般的に妥当性がある研究結果であるか?というのは、また別のベクトルになります。
従って、「塩分を過剰に摂取すれば高血圧になるエビデンスがある」というと理屈としては確かにウソではなくて正しいのですが、一般社会にそれを伝える際には、まあウソと言っても良い、また一般生活をしている中でそれと同じ現象が現れるかはかなり懐疑的ってことです。
しかし、世の中の多くの書籍などが、このたったほんの一部分にフォーカスしてあたかもそれが正しい、科学的に正しいみたいな論調でリリースされるのと、それを受け取る側にもリテラシーがないってのがかなり問題であると思われます。
まあ、コピーライティング、マーケティングの世界ではこのごく一部を取り出しすことを、切り口なんて言ったりもしますから、ボクとしては、売り方としては間違っていないし、問題は結局は受けてであると思ったりするわけです。
専門家は専門家で、そんな論文リテラシーなどは当然備わっていると思っているので、このように論文、論旨の読み方の指摘と注意なんてわざわざしてくれません。
ですから、これを自身で身に着けていかないといつまでたっても情報の中を右往左往するだけの人生になるのではないかと思います。
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