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咳をしても一人

こんにちは。
今日は、咳をしても一人の
この一人暮らし4年目のわたしが、
一人暮らしをしていて「人としておしまいに向かっているなぁ」
と感じていることについて書いてみたいと思います。

❶ゴミ袋から箸を出して使う

わたしは箸を洗って乾かすことに対して物凄いストレスを感じる人間なので、私生活で自炊をした時でも、割り箸を使って生活をしています。
例えば、きちんとご飯を炊いて品を作り、食べ終わって食器まで洗ったあとに、「お酒飲みたいからあと少しおつまみ欲しいんだよな」
となった時、わたしはおつまみを作るか、冷蔵庫からなにか探します。
今日はクリスマスに買った生ハムの残りをおつまみにすることにしました。
そこで、「これだけのために新品の割り箸を...?」と思いはじめます。
そしてゴミ袋の中の割り箸を探し当て、口をつける部分の着地点を見るのです。
勿論、煙草の灰や掃除機のフィルターの中身等がついてたら不合格です。
もう二度と触れることなどありません。
しかし、さっき開けたばかりの納豆の空容器の中に着地していた場合。
野菜についていたビニールの上に着地していた場合。
合格です。袋から拾い上げ、その箸で生ハムを綺麗に剥がして食べることができます。
その時、「過去の自分が口をつけて唾液が染み込んだ箸、めっちゃきもいな」と思いますが、一度忘れます。自分の尻拭いは自分でするべきなのです。自分の箸だって自分で拭うのです。

❷体につけるものはとりあえず少し食べてみる

例えば、シャンプーが何らかの過ちで口に入ってきた時なんか、とても苦くて辛かったりしますよね。
そんな時は誰かに「エ”ー!!シャンプー飲んじゃった!!」と誰かに言いたくなりますが、わたしは一人です。
酒を飲もうと、生唾を飲もうと、シャンプーを飲もうと、
独りなのです。
そんな時「伝えられる誰かがいたら」と思うのは、甘えです。そんなことを考え始めたら涙が止まらなくなりそのまま布団にダイブ、次の日の寝癖がすごいことになります。
だから、「誰かに伝えたいほどの衝撃」を受けないためにも、
シャンプーや化粧水、洗顔フォームなど、口に入る可能性の高いものはとりあえず舐めてみるようにしています。
勿論、体の中に入れていいものではないので、ほんとに微かに感じる程度のテイスティングをします。
一度も繰り返し味わいたいものだったことはないですが、たまにめちゃくちゃ美味しい洗顔フォームは存在します。皆さんも探してみてください。

❸人が来た後に自分のではない毛を集めて並べる

この事がバレたら、友達は家に来なくなるかもしれないのですが、
わたしの家に来た人間の毛はすぐにわかります。
わたしはいつも金髪か銀髪のショートカットのパイパンなので、
黒くて長い毛、黒くて短い毛、縮れた毛はすぐに他人のものと分かります。
他人が家に来て楽しく過ごし帰ったあとの掃除で、
「誰かのいた形跡だ....楽しかったなぁ」と、とりあえず毛を拾って並べます。
「わたしは一人だけど独りじゃない」と思える瞬間です。

❹現実より夢の方が楽しい

わたしの初夢の話をします。
ロールキャベツを作りたいと思っているわたしが、フライパンに油を引いて、昔住んでいた池上という場所のココストアの道路の前で、
フライパンを持ってキャベツ屋さんのトラックを待っていたら、
しょくぱんまんにボコボコにされるという夢でした。
わたしの見る夢は、現実より面白いことが多いです。
何年か不眠症に悩まされたこともあってなのか、
寝てることが一番楽しいと思う時期があります。

おままごとガチ勢

24歳にもなると、周りの友達は同棲したり結婚したり出産したりします。
そしてインスタグラムで、同棲中の彼と囲んだ食卓や、赤子がなにかを食べていることにリアクションを加えた日常動画などを配信したり、
「私たち夫婦面白いでしょ」と二人の馴れ合いを投稿したりします。
それをわたしが歯を食いしばりながら見ます。
羨ましいです。
わたしは家族で最後に過ごしたのも10歳が最後か、という記憶から、
そういった家で起こる当たり前のことや、当たり前のことを共に過ごせる関係の相手などにひどく嫉妬します。
でも嫉妬は甘えです。手に入れたければ自分で手に入れたらいいのです。
もう与えられるのを待っているような年齢ではありません。
そこで、サイズ感がなかなか人間に近い巨大なぬいぐるみを用意します。
そして、一緒に食卓を囲むのです。どうせ相手に内臓はないので、相手の分の食事まで用意する必要はありませんが、
執拗に「おいしいねー!わたしのご飯おいしい!」「今日職場の人と花札してさー」などと話しかけたりします。
返事は来ませんが、気にせず話しかけ続けます。
余裕があれば、「またそんなこぼしてえー!」と他人の母親を想像しながら世話を焼きます。
今日あった面白かったこと、悲しかったこと、嬉しかったことを話し、
最後は、強い酒を飲んで「誰も聞いてねえのにな!!」とぬいぐるみに向かって叫び、布団に潜り、号泣します。
半月に一回程度やると、かなりすっきりするし、諦めもつきます。


このように、一人暮らしは自分との葛藤と空想の日々です。


いかに寂しさを感じず、孤独を忘れて、病まないように、自分の金が追いつく中で生きるべきか。それを全て誤魔化すためのバカみたいな夜が多々あります。それが全て出来てこそ自立だと、自分で掲げていた時もありましたが、やはり孤独に勝てない夜は必ずきます。
そんな時に誰かがいればいいですが、誰も召喚されるのことのない現実が殆どです。
勿論、本当に一人が好きな人だっていて、わたしはそれになりたかったです。
寂しがり屋の人が困った時は、IKEAのサメを買ってください。
なんとなく、別に解決はしないけど、どうにかなります。

どうにもならなければ、ケツの穴の構造を調べるとか、いつも目にモザイクがかかっているはずのネット配信者の素顔などを見るとか、腐ってからのインパルス板倉を見るとか、Wikipediaでよくわからない記事を読むなどして、どうにかして寝ましょう。

孤独に生きすぎた者は、もう自分が面白くなるしかないのだと、
わたしは残された人生を生きる自分に言い聞かせております。
面白くなりたい。
では、おやすみなさい。

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