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こ 恐るべし固定観念 未来っぽい音楽ってナニ??!

「これって未来っぽい。」と感じる音楽ってどんな音楽?と聞かれたらみなさんはどう答えるだろうか?

先日、ある音楽雑紙を読んでいたら「未来をイメージさせる楽曲を大募集!」との文字が僕の目に飛び込んできた。その時、瞬間的に僕の心に浮かんだのは、80年代のシンセサイザーサウンド。そこに無機質なピコピコしたエレクトリック音のリフ、疾走感のある打ち込みのリズム・・・みたいなコテコテの80年代的音楽だった。

「ハハ、それじゃあ、あまりに芸が無いじゃないか!?」と、必死にそれ以外のことを考えようとしても、アレ・・・??あれ?悔しいほど出て・・・来ない・・・。

ワタクシ1977年生まれ、小学1年生の時ファミコン登場。セガマークⅢ、スーファミ、メガドライブ(続く・・・)、「オレは任天堂派だ!なにくそオレはセガ派だ!」なんて、今となりゃどうでもいい男子の争いに明け暮れた、日本の華々しいゲームの歴史の潮流に乗り、聖闘士星矢、ドラゴンボール、北斗の拳、スラムダンクがリアルタイムに連載されていたジャンプ黄金時代に生き、ナウシカ、ブレードランナー、AKIRA、甲殻機動隊(続く・・・)とSF、アニメ、サブカルワールドにどーっぷり浸かって成長してきた僕のいわゆる「未来っぽい。」音楽って・・・

80年代シンセサウンドという固定観念がガッチガチに僕の礎を形成していて、それ以外いまいちピンと来ないことに愕然としたのです。

今年2015年、かの名作「バックトゥザフューチャー」でマーティ達がタイムスリップしたのは今年とのことですよ!?あのころから見たらもう立派な「未来」に僕たちは今生きている。

あの頃イメージしてた未来と今って、全然違う。あの頃イメージしてた未来って、もっと機械的で、幾何学的な建物が建ち並び、もっと灰色な感じがしてた。ロボットはもっとロボだったし、メカはもっとメカっぽかった。

でも、今のテクノロジーって、機械的というより、より「生っぽい」というか、「生命を模倣」するような方向に進んでいると思う。ASIMOは必死で走ってるし、ディープラーニングなる人工知能しかり、生体工学、生命応用化学などなど。

ちなみに音楽のレコーディング環境なんかも、デジタルだけどよりアナログ的な表現が追求されてきているし、最近のハイレゾとかも、「いかに生音に近づくか、その空気感を捕らえて再現できるか?」に注力されているように思う。

そんな未来に生きている僕らがあらためて「未来をイメージする音楽」っていったいどんな音楽だろう??

都会的な哀愁漂うシンセに和の音をちりばめたようなブレードランナー的音楽、音響のデザインは甲殻機動隊でもすでに模倣されているしありきたり。

はたまたナウシカとかパンツァードラグーンとか、超文明が崩壊した後の黄昏の時代的な設定だと逆に民族音楽的なのがマッチするけど、すでに使い古されたアイデア。

このコンテスト(SONOCAの)にいったいどんな楽曲が集まるのか、興味津々です。

「うわ、そう来たか!」とクリエイティビティに驚嘆するのか?

「しめしめ、あんたも同類ね。」とほくそ笑むのか?!

ちなみに妻に同じ質問をしたら、

「なんだっけ、TMネットワーク?小室哲哉とかのシンセサイザーの音。」

・・・同類でした。


未来っぽいかな。ガレージバンドの素材だけだからコテコテではないけど。https://note.mu/nextstop/n/n08b44808352a


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