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NOTE Vol.86 間違いは素直に認め、悔い改めろ。84万円かけて取った資格をすぐに損切りした話。

Vol.86 間違いは素直に認め、悔い改めろ。84万円かけて取った資格をすぐに損切りした話。





お知らせです。


定期購読マガジンを購入して読んでくださっている方のみにはなりますが、
今週から、現在進行形の月4~5本のトレーナー論に加え、週1回以上は(しばらくの間は土曜日に更新予定)、トレーナーに必要不可欠だと感じているソフトスキルやフリーランスに必要な雑学、他業種からの学び等の動画解説をみなさんにお届けしていきます。
月額料金は今までと変わらずで行く予定です。
トレーナー論(4本)+動画解説(4本)以上をご覧いただけるようにアップデートします。今は単品で購入してるよ!という方は、この機会に是非ご検討を。

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みなさんこんにちは。Kentoです。


身を削り、一生懸命、時間とお金をかけて得たアセット(資格・スキル・関係性・資産)を自ら捨てる。という決断をみなさんはできますか?


ほとんどの人は躊躇したり、そもそも決断ができないでしょう。

なぜならそれは、過去の自分の行動や考えを否定することにもなりかねないからです。



しかし、時には「かけた時間とお金」に引っ張られて、価値のないアセットに執着した結果、中長期的に損をするということもしばしばあります。



今日皆さんに伝えたいのは、主観を混ぜないで俯瞰して物事を判断するという考え方と、「損切り」の重要性です。




僕自身の原体験や失敗談、いくつかのケーススタディから、「これは当時の自分に聞かせてやりたい…」という話をまとめていきます。




みなさんは自己投資だと思ってお金や時間を使うとき、
しっかり投資対象がもたらすROIを計算していますか?





何かを始めるときに、「まずは今自分が持っているスキルや資産を活かそう」と思いがちの人、「持っている資格や人との関係性を活かす」ことだけにフォーカスしがちの人には特に読んでいただきたいと思います。


もしかすると、何名かの人を的に回してしまうかもしれませんが、語弊を恐れずに僕の考えを正直に書いていきます。笑






目次

1. 84万円かけて取った資格を、たった1年で損切りした話。
2. 間違いは認めて、悔い改めろ。
3. 株式投資の感覚で自己投資を行え。
4. 自己投資のROIとは?





1. 84万円かけて取った資格を、たった1年で損切りした話。



 めちゃくちゃ反省しているのですが、僕は独立当初、84万円をかけてスクールに通い、取得した資格をたった一年で手放しました。

 
 パーソナルトレーナーの資格については、すでに理解している人が大半だと思いますので、簡単にまとめますが


基本的にトレーナーの資格は、国が付与する国家資格ではなく、民間の営利団体が発行している”民間資格”が大半です。(NSCAやNESTAなど)

つまり、資格がないと特定の業務にあたれないということは、ほとんどありません。


しかし21歳で、トレーナー業について全くの無知だった僕は
「トレーナーになるためには、まず資格を取らないと!」という固定観念で
大学と並行しながら、トレーナー育成スクールにも通っていました。


・トレーナーに必要な実技
・資格取得のための座学
・整体のカリキュラム

等を目的に84万円の学費を支払いました。



今考えると、トレーナースクールの相場/60万円前後に対してかなり高かったのですが、自宅から近い所にあったということもあり、安直に決めてしまいました...(マジで反省してます。)


結論、「このスクールで学べることは整体意外あまりないな...」と感じ、独学で勉強することになるんですが、数ヶ月でNSCA-CPTという資格を取得しました。

(おそらくトレーナー向けの資格で最もメジャーなのが、NSCAとNESTAの資格です。)


NSCA-CPTの資格取得には、受験料¥46,000に加え、NSCAの年会費¥12,960、教科書代¥13,200などそれなりの費用がかかります。

数年に一度の更新の際には、CEUと呼ばれる、大学でいう単位みたいなポイントが必要になります。

この既定のCEUを獲得するためには、お金を払ってセミナーに出たり、お金を払ってウェブのテストを受けたりする必要があります。

もちろん、会費も毎年かかります。





当たり前ですが、取るのにもお金がかかり、維持にもお金がかかるということです。


セミナーが安く受けられたり、ゴールドジムのビジターが安くなったり、メリットはありますが、それだけを享受したいなら、会員でいるだけで十分です。


無論、かけた費用を回収できるなら問題ないんですが、1年間、資格保持者のトレーナーとして活動してみて、僕はそう感じませんでした。

(NSCA-CPTが悪いと言ってるのではなく、あくまで僕がその価値を感じられなかっただけですのでお間違いのないように。)


今までのトレーナーキャリアで数百人のクライアントさんをみてきましたが、クライアントさんに保有資格を聞かれたことは一度もなく、資格を持っているという理由で、来店されたことも1度しかありません。(弊ジムのアンケートより)

どのジムのHPにも”全米トレーナー資格取得トレーナー在籍”みたいなふれこみが大体あって、全く差別化につながらないし、そもそも”弁護士資格”や”医師免許”のように、誰もが知っている資格ではないので、”NSCA”と言っても、「何それ美味しいの?」という顔をされることが大半です。笑






2. 間違いは認めて、悔い改めろ。



 多くの人は、

「90万円近くかけて取得した資格を年間数万円で維持できるなら、維持しておこう。」「せっかく時間をかけて取得したものを手放すなんてもったいない。」

そう思うでしょう。




 しかし僕は、一旦かけた費用は忘れて、目の前にある現実だけを俯瞰して見ました。



トレーナーにとっての保有資格はある種の固定費です。
経費に対してリターンが少ないのであれば、それは単なる負債です。



取得にどれだけのコストがかかったとか、時間がかかったとかとかは、未来の利益に全く関係がありません。

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