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はじめようあなたの起業、共創を楽しむ。岡山県美咲町で10名の起業家を募集。

「じぶんのまち」をつくろう。

まちの資源や課題を見つめ直し、地域の未来について語り合う。住民同士はもちろん、新たな移住者やよそ者がまざり合い、まちの未来を「じぶんごと」として捉えることで、新しいチャレンジやコラボレーションが生まれる。岡山県美咲町は中山間にあって、たくさんの課題を抱えているからこそ、「まちづくり」を主体的に楽しむ人を増やすことで、本来このまちが持つ可能性を掘り起こし、かたちにしていきたい。

多様な価値観をひとつにまとめるのではなく、違いを認め合いながら取り組むことで、未来を共に創造するための気運と文化を醸成していこう。

岡山県美咲町というまち。

美咲町は岡山県の中心に位置するまちで、総面積の約6割が森林を占める自然豊かな土地を抱えています。日本棚田百選つなぐ棚田遺産に選ばれた棚田の田園風景も見ることもできます。

また、美咲町は卵かけご飯発祥の地とも言われていて、卵かけご飯専門店「食堂かめっち」では、棚田米を使用した美味しい卵かけご飯も楽しむことができます。

一方で、美咲町は大きな高齢化・人口減に悩まされている地方自治体のひとつでもあります。人口は1980年代から比べると、5,000人以上の減少数になっていて、その数はみるみる大きくなっています。

どこの地方都市も同じように人口減少をしていますが、中山間地にある美咲町にとってこの現状はよりシリアスな課題となっています。

美咲町の魅力づくりに取り組むプレイヤー

そんな課題が多い地域のなかでも、美咲町の自然豊かな資源を生かして魅力的な事業に取り組んでいるプレイヤーが複数います。

例えば、美咲町の棚田が美しく見える場所には「ココペリ」という天然酵母のパン屋さんがあります。

決してアクセスの良い場所ではありませんが、すぐに売り切れになってしまうほどの人気ぶりです。

パン屋さんの第2フェーズとして、農泊の準備もはじまっています。古民家を改修し、五右衛門風呂もつくっているそう。開業が楽しみです。

こちらはヨーロッパの田舎町に来たかと勘違いしてしまうほど空間が作り込まれている「シャンブルドット・E」です。農家民宿になっていて、緑に囲まれた空間のなかで宿泊することができます。

お庭にはヤギやニワトリもいて、時を忘れてしまうようなゆったりした時間が流れています。

はじめよう、あなたの起業。

このまちで新しくはじまろうとしているのは、地域の魅力を伸ばし、課題を創造的に解決する起業家の募集です。私たちはこれをローカルベンチャーと呼んでいます。

起業にあたって、いくつかの事業のタネを用意しました。どれも美咲町の資源を生かしたものになっていて、テーマごとに起業に協力してくれるパートナーと呼ばれる存在がいる場合もあります。

山を育むワインづくり

岡山県美咲町は山間にあり、美しい棚田がある一方で、耕作放棄地も増えているのが現状です。 そうした耕作放棄地を再生活用し、山の環境や暮しを維持するために、五年前からワイン用のぶどう作りがはじまりました。
目指しているのは環境にも人にも優しいナチュラルワインをつくること。そしてぶどう栽培、ワインづくりを通じて、持続可能な山の環境や暮しを育んでいくこと。美咲町の大垪和(おおはが)をフィールドとして、かつての棚田でワイン用のぶどう栽培をはじめている山びこワイナリーが仲間を募集します。今はぶどう畑を管理し広げているところなので、自分たちのワイナリーを作るにはもう少し時間を要しますが、一緒に畑で汗をかき、考え、未来を描いていけるパートナーを求めています。事業づくりから、山での暮しまで、共に実践していきましょう。

6次産業化で未来を拓く

美咲町はもともと3つの町が合併してひとつの町になりました。それぞれの地域では様々な生産者がおり、例えばふるさと納税の返礼品をみても魅力的なものが数多くあります。ブルーベリーやぶどう、梨といった果物から、黄ニラやアスパラガスなどの野菜、また養鶏も非常に盛んです。こうした産品はそれ自体たいへん価値がありますが、加工品にしたり、観光と組み合わせたりすることで、これまでとは異なるマーケットの可能性が見えてきます。
それぞれの地域資源を組み合わせて新たなプロダクトを作ったり、体験プログラムを企画したり、またマルシェなどのイベントを開催するなど、加工品をつくって売るだけではない、6次化の可能性を追求することで、美咲町の魅力をもっと高めていきたいと考えています。生産者同士の協業をプロデュースし、地元の人と外から来る人を交ぜ合わせることで賑わいを作っていく。もっと自由で野心的な6次産業化でまちを変えていきたい、そんな人材を募集します。

(その他の募集中のテーマ)
山の仕事いろいろ
美咲町の特長を活かした自由提案

共創を生み出す拠点、ミサキアエル。

起業家の募集に先立って、ワークスペースや住民との交流地となる活動拠点が整備されています。起業家と地域住民のハブとなるこの拠点は「ミサキアエル」と名付けられました。

そこに行けば誰かに会える。
そして、人と人が混ざり合う(和える)

町内外の人が出会い、つながり、何かが生まれ、動き出す。
この場の使いかたは、わたしたち次第。

みんなのワクワクが集まって、
みんなでカタチにしていく場所。
出会い、混ざり合う。ミサキアエル。

もともと酒屋さんだった空き店舗を改修し、拠点整備が行われました。

当時使われていたであろうタバコショップも綺麗にして、地域にも開かれる場づくりをこれから行っていきます(たばこ屋さんは多分やりません 笑)

この拠点は、もちろん起業家が自分たちの働く場として活用するとともに、地域にも愛される場所に育てていきたいという思いがあります。

コーディネーターが中心となって、子どもたちが集う場所づくりをしても良いですし、地域のおじいちゃんやおばあちゃんが井戸端会議をする場にだってすることもできます。

起業でまちの課題を解決する

10名の起業家を募集し、まちの課題や資源を活用したビジネスを生み出す。ローカル(地方)でベンチャー(起業)を起こす、これがローカルベンチャープロジェクトです。

起業の成功にはもちろん地域住民の参画が欠かせません。起業家と地域住民の橋渡しを行い、良いパートナーシップを築く潤滑油となるのが、コーディネーターと言われる存在です。

コーディネーターは、起業家の起業支援をしていくとともに、地域住民とのネットワーク役としても活躍していきます。

起業をサポートする3つの仕組み

いきなり起業!と言われても、多くのひとにとってはハードルを高く感じるものです。そこで、NCLでは、起業に挑戦するひとをサポートするふたつの仕組みを導入しています。

1.最大3年間の活動支援金

NCLが募集する起業プロジェクトでは、地域おこし協力隊の制度を活用しています。起業家には年間およそ200-280万円の活動支援金が、最大3年間支給されます。いきなり収入がゼロになる心配がないため、経済的なリスクを軽減しながら起業に挑戦することができます。

2.起業に伴走するコーディネーターと仲間の存在

起業する地域には、すでにコーディネーターと呼ばれる存在が配置されていて、起業家の活動に伴走支援をしてくれます。

また、各地域で募集される起業家は全体で10名で、起業家全体で一体感を持ってプロジェクトに取り組んでいくことができます。他にも働くことのできるワークスペース(拠点)や心身のバランスを保つためのカウンセリングプログラムも提供しています。

3.NCLネットワークの活用

実はNCLは、これまでに同様の起業家募集を全国10拠点で展開し、90以上のプロジェクトを組成してきました。これまで培ってきた起業のノウハウや全国の人材や組織とのマッチングをおこなっていくことも可能です。

全国で100人近い起業家が活動していて、各地の起業家とコーディネーターが集うカンファレンスも開催しています。場所は違えど、ともに起業に取り組む仲間と定期的に意見交換ができる環境があることは起業成功の後押しになっています。

例えば、過去にNCLを通じて起業した起業家は、全国各地でさまざまな起業プロジェクトに取り組んでいます。

説明会を開催します。

起業家への応募を検討されている方、応募までは考えていないけど関心がある方、どなたでも説明会に参加いただけます。

都合が合わず、説明会に参加できない方は個別で説明することも可能です。
open@nextcommonslab.jp(担当:高橋)宛にご連絡ください。


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