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クライアントに向き合い、行動への一歩を導くためのコンサルタント・カウンセラーのアプローチ

コンサルとかカウンセリングとか聞くと、少し身構えませんか? 僕もコンサルタントとかカウンセラーという肩書きで活動しているのですが、 僕自身がコンサルティングやカウンセリングを受ける立場だったらと考えると、 会社員時代は少し身構えていたような気がします。

何故なら、(今だに)上から物を言われている気がしたり、「それはあなただからできるんです」と卑屈に感じることがあったからです。
コンサルティングとカウンセリングは別物ですが、Wikipediaによると、 コンサルティングとは個人、法人・企業(まれに行政など公共機関)などの役員(特に経営者が多い)ら顧客に解決策・方針を示し、企業の事業発展や支援、個人・法人の利益享受につとめる業務。範囲は幅広く、上記の助言のみを行うもの、顧客の組織の問題を解決するもの、製品の導入を行うものや単なる製品の販売員としての業務まで含む。 カウンセリングとは、依頼者の抱える問題・悩みなどに対し、専門的な知識や技術を用いて行われる相談援助のことである。カウンセリングを行う者をカウンセラー、相談員などと呼び、カウンセリングを受ける者をクライエント(client)、カウンセリー(counselee)、相談者/来談者などと呼ぶ。日本では、カウンセリングと心理療法はほぼ同じ意味として用いられており、カウンセリングは心理カウンセリングを指すことが多い。 と記載されています。
僕も、企業向けにはコンサルタント、個人向けにはカウンセラーと名乗って活動しています。
企業向けに行うコンサルティングでは、採用コンサルティングや採用代行をメインに行っていて、顧客の採用課題解決のお手伝いをしていますが、依頼の多くは本来の意味での課題解決ではなく、目先の問題解決になっています。 目先の問題解決とは、単純に人がいないから採用して欲しいという依頼です。 もちろん、条件が合えば依頼は快く受けますし、結果も出してきました。 本来の課題解決とは、その企業が自らの力で人材を採用し、定着させ、組織として稼働することだと僕は考えています。
一方で、個人向けのカウンセリングは主に就職や転職の支援なのですが、こちらも多くのクライアントが目の前の就職が目標となっているのです。 現在、離職中や無職の人で、とにかく何より就職して収入を得なければならないのであれば、それなりの支援をしますが、これまで僕が担当したクライアントには、ごく一部のクライアントを除き、そのようなクライアントはいませんでした。 大半のクライアントの就職・転職の目的が、良い会社に就職したい、今より高い収入を得たい、です。これは就活中の学生も同じです。 就職・転職の正解や成功は本人が決めることなので、良い会社や高い収入が正解・成功なのであれば問題ありませんが、僕がこれまで担当してきた求職者の多くは、長く働きたいや、自分のやりたいことをやりたい、人間関係の良い職場で働きたいという相談が多いんです。

企業にしろ個人にしろ、自分の本当の悩みや課題を認識できていなかったり、なんとなく理解できているけど言語化できなかったりと、それぞれが気づいていない課題や悩みに気づいてもらい、その課題や悩みに向けて行動を起こしてもらうのが、コンサルタントやカウンセラーの仕事だと僕は思っていて、できる限りそうするように努めています。
よく例えられる、お腹を空かしている人に、食料を与えるのではなく、食料の確保の仕方を教えることと同じことですよね。
また、カウンセラーやカウンセリングを受けると聞くと、自分自身は病んでいるんじゃないかと、カウンセリングなんか受ける必要がないと思っている人も多いようです。 これは我々カウンセラーがカウンセリング=病気の治療ではないと発信する必要があります。 もちろん、病気で専門医のカウンセリングを受けなければならない症状の人もいるので、その線引きもきちんと発信しなければなりません。 最近は、美容室やネイルサロンの事前ヒアリングもカウンセリングと称しているところも多く見受けられるので、法整備もしっかりして欲しいと思うこともありますけどね。
話は逸れましたが、クライアントが法人であれ個人であれ、問題の本質に我々が気付くだけではなく、クライアント自身に気付き内省してもらうことで、本当の意味でのコンサルティング・カウンセリングと言えると僕は考えます。


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