水道修理業者の広告事情その1
うちらの業界の場合、一昔前までの新規顧客の集客の中心的な広告媒体は紙ベースのものでした。
・タウンページ
・新聞折込チラシ
このツートップに加えて
・地域の電話帳(テレパル)
・地域の情報誌
・ポスティングチラシ
などなど、紙でできた広告媒体に多額の宣伝広告費がかかっていました。
それがここ10年くらいでガラッと様変わりしました。
インターネットが普及してくるとお客様もネット検索で業者を探すようになりました。
それでも比較的お客様の年齢層が高い業界なので、10年くらい前までは紙媒体の広告を見てご依頼いただく方も多かったのですが、やはり最近ではそのほとんどがネット広告に移り変わってきました。
今ではご高齢の方も普通にスマホを操作してグーグルやヤフーなどで検索して電話してこられます。
タウンページ全盛の頃はうちらのような水道修理業界、引っ越し業界、興信所業界などが競ってより他社より大きな広告を出稿していましたが、今のタウンページにはこれらの業界もほとんど広告を出していないと思います。
タウンページ自体も紙のタウンページからネット上のiタウンページに比重を移しているようです。
iタウンページといえば以前は紙のタウンページに広告掲載するとおまけのような感じでついてくるものという感じでしたが、今ではiタウンページ単体でも申し込みができ、NTTタウンページの方もこちらメインで営業してくるようになりました。
新聞折り込み広告についても以前ほどの効果はなくなっていますが、タウンページよりは幾分まだマシかなといった感じです。
もともと新聞折り込み広告はその広告を冷蔵庫などにくっつけて保管しておいてもらい、何かあった時にそれを見て電話してもらうための広告なので、今でもいらっしゃるネット検索などしない層のお客様へのアプローチとして使っています。
ここでの競合となるのは最近多いポストなどに無造作に投函されるマグネット広告です。
特に水道修理業者はこのマグネット広告が盛んです。
マグネット広告の利点はそれこそそのまま冷蔵庫に貼り付けられるし、なんなら買い物メモなどを冷蔵庫に貼り付けるための磁石としても使われるので、紙の折り込み広告よりもその残存率が高い点だと思います。
ではこれに比べて紙の折り込み広告の利点はというと一番にあげられるのがマグネット広告よりもサイズが大きく、裏面も使えるので掲載できる情報量が多いということでしょう。
なので、割合しっかりと業者を選んで依頼すると言ったお客様には紙の折り込み広告の方が訴求で知ると考えます。
また、うちの場合はマグネット広告をやっていないのですが、その理由は
1、費用が高額である。
2、悪徳業者のイメージが強い
の二点が大きいところです。
1についてはまず制作にかかる費用ですね。
一枚いくらという単価もですが、何よりも単価を落とそうと思うととんでもない枚数のロットで作成しないといけません。
また、多数の業者が配布しているのでその中でよりシェアを取ろうと思うとよそより多くの回数配布しなければなりません。
同じ会社でも複数のマグネット広告のパターンを作成して配布していたりするので、お客様のところで冷蔵庫を見るとさっまざまなパターンの同じ会社のマグネットがたくさん貼られているのをよく見ます。
こう言った勝負になるとうちのような弱小企業は資金力のある大手には到底太刀打ちできません。
2については私がこれまで見てきたマグネット広告を配布している業者を見て感じたところです。
お客様からしてもあの小さなマグネット広告に掲載された情報量ではどんな業者なのか判断つかないところだと思います。
ほとんどが電話番号とちょっとしたキャッチコピー、中には芸能人がキャラクターになっていたりするものもありますが、掲載されている情報はその程度です。
これらの理由からうちはマグネット広告の配布はしていませんし、今のところ今後についても実施する予定はありません。
最近、新聞折り込み広告の内容をこれまでとは違う感じにしてみたところ、お客様の反応が良かったです。
大きく変えたのは裏面にスタッフ紹介としてスタッフの写真と簡単な紹介文を掲載したところですね。
やはり初めてで不安になっている方も顔が見えていると少し安心してくれるようです。
これからもこの仕事をして行く限り、宣伝広告については一番の課題となってくると思うのですが、今日の西野亮廣エンタメ研究所での西野さんの投稿記事ではそのあたりのヒントになるようなことが書かれていました。
大手に飲み込まれてしまわないように、お客様とのご縁を大切にしながら私も頑張っていこうと思います。