医療従事者の道:救命救急センター編

希望通り、東海大学医学部附属病院 救命救急センターに入職した。

今回は、救命センターでの6年間で学んだこと、自分の強み、得意、苦手、気がついたことなどについて書きたいと思う。


東海大の高度救命救急センターは3ヶ所の部署に分かれている。

・ER(救急車が来て、救急隊から患者を引き継ぐ)

・EICU(救命センター内の集中治療室)

・EHCU(高度治療室)

の全てを経験した。


軽症の患者から、心肺停止、全身熱傷、重傷外傷、薬物中毒、刺された、撃たれた、心筋梗塞、脳梗塞、脳出血、くも膜下出血など、医療者が聞いたら誰もがやばいって思う重症患者。また年齢層も新生児から100歳以上の高齢者まで、ありとあらゆる患者の対応をした。
そのため、疾患や治療方法など様々な知識を得ることができ、急変対応を行えることが自分の強みであり、得意分野だと知った。


救命センターに勤務すると”看護”よりも”治療”が優先されることが多いため
新人の頃は、救命での”看護”って何だろう?と思うことが多く悩む時期もあった。救命センターに来る患者や家族は、定期受診と違い、突然のことに緊張や不安、パニック状態で、気が動転していることが多い。
そんな状況の時に必要なことは、”安心”であり、病院到着後は少しでも安心してほしい。そんな気持ちで日々患者・その家族と関わっていた。
救命の看護師として医療の提供はもちろん、患者やその家族との1つ1つの関わりを通して”安心”や”安全”の提供が必要になると感じた。


救命センターで経験を重ねていくうちに、プリセプターとして新人看護師の指導や、リーダーとして同じ勤務のスタッフの管理や指導など、与えられる役割も増えていき、5年目では憧れのドクターカーで実際に現場に行って救急隊と協力して救命処置をする。そんなことも経験することができた。テレビドラマで見ている状況がそのまま現実になるようなことも多々あった。


そんな順風満帆な救命での看護師人生を送ることができていたが
ある日突然、”訪問看護”のことを考えることになる。


次回!なぜ訪問看護が頭をよぎったか、の巻!!!