言いたいことは言おう。人を嫌いにならないために。
相手が何かしら、「いやだなあ、やめてほしいなあ」と思うことをしたとする。
たとえば約束を破ったり、無視したり、傷つくことを言ったり。
そんなとき、どうするだろう。
ぐっとこらえてがまんするだろうか。
笑顔で「大丈夫」と言うだろうか。
たぶんそうしてしまう人は多いと思う。以前の自分を含めて。
でもそれって同然だけどよくなくて、自分のためにはもちろん、相手のためにも。
相手の行為で感じたネガティブな気持ちを相手に伝えずにいると、そのもやもやは次第に大きくなっていく。
はじめは大したことなかったのに、言わない(吐き出されない)ために腹のなかに溜まって、次第にどろどろとしたものへと変化する。
そして「あいつキライ」「ほんとイヤなやつ」と勝手に相手を嫌いになる。
わたしも以前は、言いたいことを言わずいい人ぶってその場をおさめて、勝手に人を嫌いになっていた。
でもあるときからやめた。
言いにくくても、いやだなあと思ったことはちゃんと伝えることにした。(まあビビりなのでオブラートにつつみまくるけれど)
冗談まじりで「もーほんと怒りますよ!やめてください!」と言ってみたり、優しく「次からはやめてください」と言ってみたり。
試行錯誤しながら、自分の気持ちをちゃんと伝えることを続けてきた。
するとまったくと言っていいほど人を嫌いになることがなくなった。
なぜならほぼ100%の確率で、相手も「あ、それはすいません!」「ごめん!」という感じで謝ってくれるのだ。
自分も「いやです」という気持ちを伝えられて、なおかつ「すいません」と謝ってもらえて、もうそれ以上そのことを考え続けることがない。
その人に関するイヤな思い出が一切残らないので、もやもやをためて勝手に嫌いになることもなくなるのだ。
そして不思議なことに、ちゃんと言いたいことを伝えた相手は、その後かなりの確率で以前より優しくなったり、親しくなったり、こちらに対して真摯な態度を取ってくれるようになる。
そうなるともはや「この人最高」となり、もうハッピーでしかない。
言いたいことは(言いにくくても)ちゃんと言おう。勝手に人を嫌いにならないために。
いい人ばかりに囲まれて生きるために。
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