軽やかに始める
わたしたちは、何かを始めるまでに時間がかかればかかるほどやるのがめんどうに感じる生き物だ。
週3で運動するとか、毎日英語を勉強するといった決め事をしても、準備に数分でもかかろうもんなら、もうめんどくさくてやらなくなってしまう。
事実、何かをやり始めるまでの時間を20秒短くするだけでそれが習慣化する可能性が高まり、そして20秒増えるとすでに習慣化していたものですら、めんどうになってやめてしまう確率が高まる。
だから始めるまでのステップをいかに軽やかにできるかが、それを続けられるかどうかの鍵になるわけだ。
たとえば英語を勉強するのに、文法書を本棚から取り出して、パソコンを起動してリスニング音源を探して、ノートを開いてペンを取り出して、なんてやってたらもうめんどくさくてよほど英語が好きでない限り続かない。
わたしたちはもともとそんなマメにはできてない。すぐにできることじゃないならめんどくさくてやらない。それは自分の意志が弱いからでもなんでもなくて、人間っていうのはそもそも面倒くさがりということをちゃんと理解しておかなければいけない。その上で、続けられる方法を考えることが大切。
英語の例なら、しようと思ったときに秒で始められるようにしておく。本は常に机に置いてしおりもしてあとは開くだけ。リスニングはアプリを開くだけ。
もし運動を習慣化させたいなら、ジムは家から最も近いところを選ぶ。もしくは職場の近くで仕事後直で行けるようにしておく。
そんな感じでめんどくさがりのわたしたちがめんどくさいと感じないような工夫をしておけばいい。そうするだけで習慣化する確率がぐんとアップする。
物事が続かないのを性格のせいにしたり、やる気のなさだったり、こらえ性のなさのせいにする必要はない。
大事なのは続けられる工夫をすること。
手間を最小限に減らして軽やかに始めよう。
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