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バカに『バカ』って言ってあげる優しさ

「たとえ嫌われても、厳しいことは行った方が良いよね」

今から10年くらい前のこと、コンサルタントをしている友人S君と話しているとき、メルマガの話になった。当時、僕たちはまだまだ駆け出しだったので、ブログやメルマガでの自分のスタイルが確立されていなかったんだ。簡単に言うと、読者に対して厳しいことを書くかどうか、みたいな話なんだけど、それについて迷いがあったんだよね。というのも、厳しいことを書くと読者が離れていってしまうことが多いから。当時は、メルマガ読者数も少ないからさ、登録解除されたくないじゃん。だからさ、優しい口調で、

「あなたにもできますよ~」

みたいなことを書くわけ。でもね、セミナー業界の実情を言えば、9割の人は実践に移さない。これって、僕たちコンサルからしたらすごくモッタイナイことで、やっぱり縁があって読者登録をしてくれた人、コンサルを受けてくれる人もそうだけど、関わってくれる人には成果を出してもらいたいわけ。望む結果を出してほしいわけよ。だからさ、時に厳しい言葉でハッパをかけたり、実情を伝えると、不貞腐れたりする。それで、読者登録を解除したりするわけよ。だから、どこまで厳しくするか、みたいなことで悩んでたんだ。

その結果、僕やS君はどうしたかと言うと、厳しさをきちんと出すことにしたんだ。やっぱりね、優しさだけというのは、甘やかしになってしまうこともあるし、お互いのためには厳しさを持って言うべきことはシッカリと言うということが大事なんだよね。

僕がイベントの統括をするときには、互いに良かった点や改善点をフィードバックをしてもらうのだけど、そこでスタッフのみんなに注意するのは、

「感じていることは誤魔化しなく伝えて」

ということ。フィードバックをするときって大抵の人は、

「良かったです」
「素晴らしかったです」

みたいな当たり障りのないことしか言わない。これってのは、相手の顔色を見た発言でしかなくて、相手に嫌われないフィードバックなんだよね。こういうフィードバックって誰のためにもならんのよ。本当にイベントの質を高める、スタッフの質を互いに向上させるとなったら、相手にしっかりと伝えるべきことは伝えないといけない。時には、相手にとって厳しいことも伝える。もちろん前提に相手への優しさは欠かせないけど、厳しいことを相手に伝えるのは、お互いのためだし、相手への優しさだと思うんだ。

2ちゃんねるの開設者である ひろゆきさんは、よくYoutubeで

「この人、バカなんだと思います」

とか連発していて、バカ発言の理由は

「バカな人にはバカと言ってあげないと、バカだからわからないので、バカだと教えてあげるのも優しさ」

と言ってるんだよね。これについて、不快感を示す人もいると思うけど、僕は凄く共感できるんだよね。『バカ』という言葉を使うかは置いといて、やっぱり自分のことって気が付かないで変なことやっちゃうことも多いからさ、誰かに教えてもらわないと改善できない。年を重ねていくと、叱ってくれる人ってどんどん少なくなってきて、間違いを正してくれる人、注意してくれる人も少なってくる。だからさ、そういうことをしっかり教えてくれる人ってのは凄くありがたいんだよね。で、例え『バカ』という言葉が含まれたとしても、それを単に相手を傷つけるためではなく、愛を持ったフィードバックであれば、きちんと受け入れられる。もちろん、それでムカついて終わる人もいると思うけど、真意を読み取れる人はシッカリ受け入れて、改善につなげていける。そんな実感があるんだ。

僕は、色んな人にフィードバックを貰いたい。だって、もっと自分を改善できるから。そして、フィードバックをしたい。お互いに本音でフィードバックしあえる。そんな人が周りにもっと増えたらいいなって思う。それどころか、世界中の人たちが互いに本音でフィードバックしあえたらいいなって。相手の顔色をみて本音を書くし、当たり障りのことしか言わない。そんな関係性ではなく、お互いのために愛を持って厳しいことも言い合える。そんな世界になったらいいなって。お互いの成長のために、本音を言い合える。そんな関係性が世界中に広がったら、きっと世界はもっと面白くなると思うんだ。

だからまずは、僕が愛を持って、バカには『バカ』と言おうと思うんだ。

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