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コンサルなりきりアカウント【読書#4】

今回の本

「コンサルで働く人=有能」
皆様も同じようなイメージ、持っていませんか?

実際にコンサルタントがビジネスで意識していることの一部を紹介します。

明日から私達もほんの一部だけBCGのコンサルタントです。
今すぐに転職の準備をしてください。


メリデメ(笑)とプロコン(笑)

「旅行、どこに行こうか?」

コンサルタントは議題に対してメリットとデメリットを洗い出します。
いわゆる「メリデメ」から判断というやつです。

一部の外資系コンサルタントはこのメリデメを
クール(?)に「プロコン(Pros & Cons)」と表現します。

「Pros & Cons」は、一般的には英単語として認知されていますが、ラテン語が起源で、日本語に直訳すると「賛成と反対」となります。

Pros & Cons(プロコン)の考え方とは?選択の局面に活かす具体例も解説

「プロコン」でSplatoon3を楽しく遊ぶためのコントローラーを想像した方は
私と同様、コンサルタントには向いていないかもしれません。

転職の準備は一旦ストップです。

本題ですが、物事の比較にはメリデメもプロコンも不要だそうです。
大切なのは、「評価基準を設けること」です。

旅行先を比較する際は下記のような評価基準が挙げられます。

  • ご飯は美味しいか?

  • 行ってみたい観光地はどちらが多いか?

  • 移動時間は?

  • 費用は?

各項目に☓~◎等で評価を行えば、
それぞれの旅行先の優劣がつけられますね。

良い点と悪い点をただ洗い出すよりも、
「どちらの旅行先に行くべきか」が決めやすいです。

呪言「あれ、どうなった?」

上司からの「この前頼んだあれ、どうなった?」は
任されたタスクが遅い、と言われているようなものです。胸が痛い。

進捗を確認される前に、ドヤ顔で成果物を提出できるようになりましょう。
また、任されたタスクは+αのクオリティを目指すことも忘れずに。

私は1ヶ月に一度はこの呪言を浴びています。
慣れました。もう呪いは効きません。無敵です。

梯子は外さないタイプのイケメン

働くうえで、好感度は必須の要素です。

3年目となると後輩ができます。
後輩と一緒に資料を作成し自分たちのマネージャーにそれを見てもらう機会があったとします。

「なにこの資料?わかりにくいんだけど…どういう意図?」
資料の後輩が作成した部分に、笑えない力強いツッコミが入りました。

こんな時、先輩である貴方がやるべきことは、
終業後に後輩を慰めるための居酒屋を探すことではありません。

「あ、それ私の指示です。すみません。」

梯子は決して外しません。
すぐにこれが言える人間に私はなりたい。

ロジカル!そしてプラクティカル!

コンサルタントは基本的にロジカルシンキングの化け物です。
ただ、ロジカル以外にも大事な考え方があります。

それは、「プラクティカル」です。

下記の指示はプラクティカルではない例です。

「答案用紙に名前を書き忘れると0点になります。気をつけてください。」

このような指示は「何も言っていない」のと同義です。
「書き忘れたい!」と思って名前を書かない人はいないでしょう。
大抵、無意識にやらかしてしまうはずです。

プラクティカルな言い方で書き忘れを防止するのであれば、
「答案用紙の右上の氏名記入欄に筆記用具の先を置いてください。」
と指示したうえで、試験開始と同時に氏名を書かせるようにします。

プラクティカルとは、
「中身がある」「現実的に実行可能である」
と言えます。

良い戦略の条件と似てますね
参考

具体的であり、現実的に実行可能な内容でアドバイスをしましょう

まとめ

  • メリデメは不要。何かを比較するときは評価基準を用いて採点する

  • 上司に進捗を確認される前にスピード感を持ってこなす

  • 好感度は大事。後輩がミスしても梯子は外さない

  • アドバイスは現実的に実行可能であること

感想

「仕事にマジな人の仕事術」の紹介だった印象です。
(もちろん良い意味で。)
コンサルタントに限らず、社内でこんな人がいたら目立つだろうなぁと。

「コンサル一年目が学ぶこと」の3年版だと考えていましたが、
内容はややコンサルタントの実務寄りです。

次は「コンサル30年目の教科書」とかあったら読んでみたいですね。
若手が再現不可能なスキルばかり集まっていて全く売れなさそう。

またお会いしましょう~


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