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#11 校内研究のあり方を見直す

学ぶというと、「知識を得ること」と捉えてしまう場合が多い。
しかし、それは違う。知識を得るだけでは学んだことにはならない。得た知識をもとに思考し、再構築して始めて学びになるのだ。

新しくやり方を知って、それをそのままやってみる。そこで満足している人が多いだろう。(それすらもしない人もいるが)本当はもし追試するとしても、「やってみてどうだったか」「その価値は何なのか」を自分で考え、それを活かしていくと言うことが絶対に必要だ。その思考や再構築がないのにもかかわらず、ただやり方を学んでも、それは学びではない。

そう考えると、校内研究のあり方を見直す方向性が見えてくる。校内研究は「仮説」と言うものがあって、それを検証するために授業が行われる。つまり仮説の検証のための授業になってしまう。そこに開発や新しい授業の方法はない。なんとなく答えを探してしまうのだ。

ではどのように変化していけば良いか。1つの案として考えられるのは、大きなテーマをもとに、その先の研究については個々人に任せると言うやりかた(あり方)だ。一人一人が自分なりの方法で、そのテーマに迫っていく。
研究授業後の協議会では、授業自体を見て良かったか、悪かったかではなく、大テーマと関連してどのような価値があったのかを探っていく
今の学校ではあまりないが、よくある研究会では授業を切る・叩くということがなされる。そして、それをありがたく思うことが正解のようにされている例がある。
授業に対して批判的に見ることが間違いとは思わない。しかし、その方法が行き過ぎると、「叩く側の正解に近づける」ということになってしまう。
今考えなくてはならないのは、より良い教育の方法を見つけていくことである。そのためには、授業から価値を見出し合うことが必要なのではないか。

私が校内研究を通してできる事は、校内研究のあり方自体を見直すことだ。
答えを外に見つけに行くのではなく、外から得た知識などをもとに、教師一人ひとりが自分の頭で考え、その方法に取り組み、協議会の中でそこに価値を見つけていくという新しい形にしていきたい。

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