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圍選手デュアルキャリアインタビュー

先日第1回、第2回と発信し、大きな反響があったとかないとか。
そんなNewSPOデュアルキャリアインタビュー。
今回は第3回ということで、J2ブラウブリッツ秋田に所属する圍謙太朗選手にNewSPO.スタッフがお話を伺いました。

圍選手は(E-COLA)と(E-GINGER)をNewSPOのアスプロを通じて販売していますが、それ以外にもご自身の会社で様々なビジネスを展開しています。
そういったビジネスに関わる話はもちろんですが、サッカー選手として、そしてサッカー選手のデュアルキャリアについて、そんな内容の話を濃くそして熱く話して貰えました。

話を聞きながらインタビュアー自身もたくさんの学びや気づきがあったこの第3回。
少し第1回と2回に比べるとボリュームが増えてしまいましたが、読んでみる価値は絶対にあると思います。
皆さまぜひご覧ください!!



選手時代しか出会えない人がいる、そして人の輪を広げておく事で絶対今後に生きていく

Q.小澤との出会い
A.小澤さんとはNewSPO.ができる前からの知り合いで、1番最初は僕の後輩から小澤さんを紹介してもらいました。
その時から今と同じようなやりたい事みたいなのを持ってた覚えがあります。

僕と出会った時はラグビー日本代表選手とかとまだ繋がりがあって、それ以降のマネジメントじゃないけどそういった選手を探してるような時だったかな。
他にも今NewSPO.に入ってる都倉さんとかも僕が小澤さんに紹介しましたね。
そう考えると今NewSPO.に関わっている選手の中では1番古い関係だと思います(笑)

圍選手がまだ大学卒業してすぐ、FC東京時代に出会いました。
直接の繋がりではないJリーガーは本当に彼が最初の頃。
会った時はまだ若かったのに、とても真面目で志が高く、サッカー以外のことに対しての学ぶ姿勢も素晴らしかったことを覚えています。


Q.その時点で圍選手もデュアルキャリアやセカンドキャリアを意識していた?
A.サッカーだけじゃ無理だよってのは大学時代に、多くの先輩から聞いていたし、元々選手になれなかったら経営者になりたいと思ってたので、漠然とした思いはあっても、そこまで行動してたわけではなかったと思います。

あとは1番最初に所属したFC東京時代の先輩(太田宏介さん、東慶悟選手)の存在の大きさというのもありますね。
その2人から選手のうちに呼ばれた会食とかは極力行った方が良いって言われたんです。
それに対して僕もまだ若いから「なんでですか?夜寝るの遅くなったり食生活が悪くなったりするじゃないですか」って生意気に返したんですけど(笑)

「そんな遅くまで居なくても良いし、食べるものは自分で決めたら良い。それで良いから絶対顔出した方が良い。選手時代しか出会えない人がいるし、人の輪を広げとくことで絶対今後に生きてくるから」と言われたんですよ。

この2人のことは本当にサッカーでも私生活でも尊敬していたから言われた通りにやっていたけど、そのおかげで今、周りに助けてくれる人がたくさんいる
今やっているビジネスでもそこは、他の人より有利に働いてるんじゃないかなと思います。


このままじゃ引退して社会に放り出された時に終わりだ

Q.現在販売しているコーラとジンジャー以前はどのような動きだったんでしょうか?
A.スクールは少しやっていたけどそれ以外はそこまでって感じでしたね。
大きな野望はあるけどスタート何をしようかなみたいな(笑)
人との繋がりは作れていたからインプットはできていたけど、アウトプットになかなか出来ていなかったですね。

大きく進んだきっかけとしては松本山雅時代に様々なことが重なり、何も考えずに選手だけをやっていると引退して社会に放り出された時に終わりだなと思ったのが大きいです。

それで行動しようと決心して、秋田に移籍するタイミングで本格的に動き出したって感じですね。
でも本格的に動き出すとなると1人じゃ動くにも厳しくて、自分の弟をその時働いていた仕事を辞めさせて一緒にやろうと口説きました。
なかなか口説くのも難しくて3回はかかったかな(笑)


人との縁を繋げてきたことは間違いじゃなかった

Q.今ここまでのご自身のビジネスの現状をどう見ていますか?
A.今はコーラジンジャー以外にもサプリメントとかもやっていて、そこでも間違いなく、これまでの人間関係が生きているなとは思っているんですよね。

そのビジネスを始める時に、繋がりのある企業さんにはしっかりと挨拶に行って、そこから販路に繋がる事もたくさんあったし、やっぱりこうやって人との縁を繋げてきたことは間違いじゃなかったなと再認識できました。

会社的な話をするとしっかりとスタートできたのは去年で、最初は資格をとったりなど、初期投資で大きなマイナスばかりでした(笑)
不安もありましたけど、覚悟決めて弟とやっていって、ある程度今は軌道に乗ってきたっていうところですね。

次の段階としてはここで得た色々な収益を、本当にやりたい事でもある教育関連の方に回していきたい。
他にもここで繋がった企業さんの中から、教育に興味のあるところは、そっちでもスポンサーになってもらったり。
で、そのイベントに選手を呼んだりとか。

GKというポジション柄、熱量のある選手は後ろから見てたらわかるので、そういう選手たちをイベントに呼んだり、ゆくゆくは雇っていきたいなとも思っています。
そうするとグループとしても大きくなるし、同じ志を持った仲間が集まってくる。
圍のグループってだけで各々が会社持っていても良いし、僕より稼いでも良い。
でもサッカーと同じで大切なのはどんな状況でもチームで動ける人間だと思ってます。
俺にきたこの仕事だけど、うちじゃ今きついからこれやってくれないか?と信頼して任せられるグループにしたい。

その話に付随して、引退した選手が自分の周りで出てきている中で、やっぱり自分が良いと思っていた人間は間違いなかったなと思ったのが、引退した僕の信頼している選手を知り合いの企業に紹介したんだけれど、そいつが色々な企業に引っ張りだこになってたんですよね。
そういった人間を雇っていきたいなと思うし、こういう周りの人のおかげで勝手に僕たちの評価も上がるから本当に周りの人って大切だなとも思いました。

Q.この次のビジネスとしては?
A.今も同時進行でコーラの次の商品を進めていて、イメージはあるけど後はどれだけ投資できるかってところですね。
今イメージしている物もできさえすれば、もう販路は確保しているから、コーラとかジンジャーとかより広まるスピードは早いはずです。

教育のところも、日本人で唯一アメリカのオリンピック代表についているような人が協力してくれていて、去年も米軍基地内でイベントしたり。
その他のところもその道のプロの人についてもらって、そういった支えてくれている人の規模は大きいから、そこに負けないように僕たちが主導的に進めていきたいなと思ってます。


物のお土産よりも、必要なのは話のお土産

Q.そういう人との繋がりの作り方とは?
A.まずは当たり前だけど人としてやるべき事をちゃんとする
挨拶、お礼、何かやらかした時にすぐ謝罪するとかですよね。

あとは2回目会う時に1回目合った時の自分より成長して会う
物のお土産も必要かもしれないけど、話のお土産として、この前教わった事をやってみてこうなりました。みたいな話ができるようにはしてました。
同じような自分に会っても向こうは絶対つまらないと思うし、あなたのおかげでこうなれましたって言われたらシンプルに嬉しいですしね
そこはサッカーでも一緒で、コーチだって言われたことをやってて成長してたら嬉しいし、そう言った積み重ねで評価が上がって試合に出れる。

自分はこれまでサッカーしかやってきてないから、それと照らし合わせてやってて、サッカー選手とビジネスマンをイコールに近い形で考えてるんですよ。
今までの経験を0にしてビジネスの世界に飛び込みますだったら、絶対他のビジネスマンの人に勝てないと思うし、アスリートしか培えないものをイコールで結べるようにと考えています。

ビジネスの知識は乏しいかもしれないけど、わからないところは正直にそういったりなど、サッカーと一緒で真っ当に向き合えばわかってくれるはず。
でもそれを引退して40、50歳になってもやってたらダメだけど、今はそれを使えるから今の自分はそれで勝負していこうと考えています。


大事なのはどう覚悟を見せるか

Q.サッカー選手のデュアルキャリアについて
A.いやもう絶対にやった方が良い。チームメイトにもそうやって言ってます。
そう言ってやる選手の方が圧倒的に少ないですけど(笑)
そう言った面では今NewSPOに関わっている選手はその時点でだいぶ先に進んでいるんじゃないかと思います。

ただやるに当たって所属してるチームの了解も得ないといけなくてそこの難しさもある。
そこに関して自分は、もし怪我したりパフォーマンス落としたらクビにしてもらっても良いからやらしてくださいとチームに話しましたね。
それくらいの覚悟を持ってやってますと。
その中でパフォーマンスも見せればクラブ側は何も言えないはずだし、チームにもスポンサーを持ってけるようにそっちもアンテナ張ってるから、逆に今はチーム側から圍何か無い?って時もある。
まぁでもそこでもしパフォーマンスを落としてたらサッカーかビジネス確実にどっちかは終わってだろうなとは思います(笑)

ただやってよかったなと思うのはやる以前と比べてパフォーマンスは絶対に上がったと思う
っていうのもサッカー以外の人に会って、なぜその人が成功したかとかの話をたくさん聞けるから、それをサッカーにも落とし込める。
サッカーと同じ考え方でビジネスをやってるから、サッカーが成長したらビジネスも成長するし逆も然りだと僕は思ってます。
二つのこともやってるから必然的に頭もクリーンにしないといけないし、整理されて良いんじゃないかなと。
自分がやるべきことはこれですってのが、毎日明確だしたくさんあるから、余計なことをやる暇がない分、本当に毎日が充実しています

それにこれから先海外のトップに行くとかじゃないと、サッカーだけをやって死ぬまでのお金を稼げることはほぼ無くなっていくはずです。
だからこそマストっていうレベルの話なんじゃないかなと僕は思ってます。

たださっきも話したけど、やるからにはピッチ内でしっかりやらないといけない。
そうしないと自分の評価はもちろんだけど、今後デュアルキャリアを進めたいと思ったチームメイトに対しても迷惑をかけることになってしまうから、そこは本当にしっかりやってます。
だからこそピッチ内でのパフォーマンスも上がるんだと思いますしね。


子供達のために、圍選手が考える未来

Q.今後のご自身のデュアルキャリアの目標や計画は?
A.何回も言っているけれど、教育の事をやりたいっていうのも、子供が大好きで、その子たちがプロになりたいと思える理由に今の俺らがなれてるのかなって思いがあるから。
昔みたいにJリーグ輝いてないよなって思うし、まずは俺らが輝くこと、そしてそのエネルギーを子供達に繋げていって、その子達がプロになった時に、そして引退した時に支えられるような存在でいたいし、そんな団体を作っておきたい。
最終目標はそこですね。
子供達が安心して夢を追いかけて、叶えられて、その後も安心して暮らせるっていう団体を自分が率先して作っていきたい
そこはこれから先も絶対ブレないでやっていこうとは思ってます。


インタビュアー談
今回の圍選手のインタビュー。まず最初に感じたことは驚きでした。
トップアスリートがここまでデュアルキャリアでも明確な最終目標に向け、短期的や中期的なさまざまな道筋を立てて、そのキャリアを歩んでいること。そこに衝撃を受けました。
圍選手のようなアスリートがもっともっと増えることが、今の日本のアスリート界にとって必要なのではないかと強く感じました。

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