見出し画像

目指すのは、プロダクトもデザイナーも強くなれるデザイン組織 【プロダクトデザインリーダー 八木悠輔】

デザイナーがデザイナーを紹介する企画「NewsPicks Designers」。
第3回目は、Product Design Unit リーダー、八木悠輔さんをご紹介します。

八木 悠輔(やぎ ゆうすけ)
2021年6月にNewsPicks入社。現在はProduct Design Unitのリーダー。前職はAnyMind社でToC, ToB問わずアパレルのデザイン、広告管理ダッシュボードのUIデザインなど多岐にわたるプロダクトデザインをしていました。デザイナー歴はなんだかんだ15年くらい。
🕊Twitter: @yajiji

ー NewsPicksに転職された理由を教えてください。

前職では、ビジネスの意思決定も、開発からリリースまでのプロセスも、それぞれのスピードが早かった反面、ユーザー体験をあまり丁寧につくり上げられていませんでした。ユーザー体験からプロダクトデザインを考えることができる開発環境か、デザイン組織をつくる経験を積むことができるか、その2つの軸で次のキャリアを考えていました。そんな時に、たまたまNewsPicksからスカウトをもらったのがキッカケです。

2021年当時、NewsPicksはUIデザイナーが2名しかいませんでした。また、創業者の梅田さんから社長が変わって、組織のテコ入れフェーズだったので、プロダクトの開発プロセスも変わっていくタイミングでした。このタイミングなら、自分がやりたかった二つの軸にチャレンジできそうな環境だと思ったんです。でも、一番の決定打になったのは、面談のときにポジティブな面もネガティブな面もオープンに伝えてもらったことかもしれません。最終面談でのCTO/CPOの文字さんの困った顔が印象的でした(笑)

ー 入社してから約一年半ほど経ちましたが、振り返ってみてどんな一年半でしたか?

模索した一年半だったと思います。まだ、個人としての課題が山盛りですが、入社前に自分自身が想像してたリーダー像と周囲から求められる役割の違いを徐々に認識できてきましたし、これから向かっていく方向性を掴みはじめたような気がします。

最近は、少しずつではありますがチームっぽさが出きてきましたね。ぼくから見えている景色を共有すると、これから組織として規模を大きくしていくための土台みたいなのを一緒につくることができているというか、うまくいきはじめている感覚があります。

ー Product Design Unit は八木さんから見てどんなチームだと思いますか?

愛がある人の「愛」と、客観的に見る人の「客観性」のバランスがいいチームなのかな。例えば、NewsPicksを “プラットフォーム” という視点で体験を捉えているメンバーもいれば、番組のファンとしての熱い思いを持ちながらも、きちんと客観的なデータから改善の重要性を提唱しにいくことができるメンバーもいます。そんなメンバーがいるから、愛と客観性のロジックがバランスよく存在してるような感じがしますね。

NewsPicksは、プラットフォームであり、メディアであり、コミュニティでもある。さらには、Uzabaseグループのパーパスである「誰もがビジネスを楽しめる世界」がこの延長線上にあります。事業を伸ばしていかなければいけない、でもそれ以上に、プロダクトにはたくさんのユーザーがいて、ぼくたちはその中でものづくりをしていることを忘れてはいけません。

ユーザーがやりたいことと、NewsPicksがめざしている世界線があって。それらを両立するプロダクトをつくり上げるには両者のバランスが重要ではないかと。それら全部をひっくるめて、ぼくたちは「ニューズピックスとは」をいつも考えています。

ー メンバーの成長について考えていることはありますか?

NewsPicksのキャリアには、「マネジメント」を強めていくか「専門性」を極めていくかで大きく2つの道があるのですが、Product Design Unitには個々で強い専門性を持っているメンバーが多いので、その専門性を後押しできるような環境を作っていきたいです。メンバーがWillを持ってなにかをやりたいとなった時に、それを「できる」に変えていくための良き相談相手になっていたいなと思います。ぼく自身もマネジメントの領域にチャレンジしている最中なので、困った時は同じようにサポートしてもらえると嬉しいですね(笑)

ー では、課題に感じていることはありますか?

課題を感じて、いままさに取り組んでいるのがデザインレビューの改善です。これまで、Slackの専用チャンネルで各々必要なタイミングでレビューを行っていましたが、デザインフローの中に定常的にレビューを組み込みたいと思っていました。

プロダクト開発において、レビュープロセスって非常に重要だと思うんです。理由は二つあって、まず一つめはプロダクトを強化するという観点からです。

“if you want to go fast, go alone; if you want to go far, go together”
(早く行きたければ、ひとりで行け。遠くまで行きたければ、みんなで行け。)

この有名なことわざがありますが、デザインレビューは、“強いプロダクト” をつくっていくために、複眼でプロダクトをよくする、とても大切な機会だと捉えています。

ただ、現在はデザインシステムをはじめ、いろいろな部分をアップデートしながらやっているので、なにが正なのかと同時に、なにを正にするかを考えて最終のアウトプットにつなげていく。そのようにして地道に積み上げている段階です。大変だと思うのですが、この過程を経ることで強いプロダクトが生まれると考えています。

二つめの理由は、それがデザイナーひとりひとりのデザイン力の向上につながるからです。自分が生み出したデザインが世に出ていくのは、デザイナーなら誰しも嬉しいものだと思います。でも、せっかくチームでやるからにはそこに「成長」という観点を加えてほしいなというのがぼくからの思いです。レビューという機会を通して、チームの視点を自分自身の中に持てるようになると引き出しの多い、とても強いデザイナーになれると信じています。

そんなぼくも、どんどんメンバーからのレビューを受けて自分の資産に変えて強くなっていきたいと思っています。それを続けていれば、急角度でデザインスピードが向上するタイミングが来るはずなので、伸びたいと思う人はどんどんレビューの時間を使っていっていけるといいですね。

ー 将来、どんなチームにしていきたいと考えていますか?

デザイナーは、手を動かしてHowをつくっていけるので、課題を次々に解決できるチームにしていきたいですね。同時に、課題の解決が得意なメンバーも入ってもらいつつ、一層強化していきたいです。

人数に関してはエンジニアとの理想的な比率もありますけど、大事なのは比率よりも自分たちがやりたいことを実現できる人数がいて、かつ個性のある人が集まっていることだと思っています。エンジニアがデザイナーに近づくこともあれば、デザイナーがエンジニアに近づくこともある。そうやって職種の区切りをどんどん取っ払って、全員でプロダクトをつくるチームになっていけばいいのかなと。そういう意味では、エンジニアとの距離も近い組織になっていたいですね。

ー 次は八木さん自身について伺わせてください。個人的にチャレンジしたいことはありますか?

発明ですかね。いろんなサービスを見ていてブレークスルーした瞬間っていつも発明が生まれているような気がしていて、それはもしかしたら事業の一つかもしれないし、新機能かもしれないし、機能の見せ方なのかもしれない。突拍子もないところから生まれた何かをつくってみたいなと思いますね。

ー 2021年12月に東京から福岡に移住されましたが、福岡からチームをリードする難しさはありますか?

東京と福岡、離れている環境でどうチームをつくっていけるんだろうっていうのは引き続き考えていますね。当然、地方に行けば行くだけ情報の取得速度って遅くなってしまうとは思うので、その中で遅れずにキャッチアップしていけるようにするのもチャレンジな部分です。

NewsPicksは元々、リモートを前提とした環境なのでSlackは全員アクティブですし、つぶやき専用のチャンネルには毎日誰かが投稿しているので、比較的安定したチーム環境はつくれていると思っています。ぼく自身も、どうでもいいことを投稿しています(笑)実際、雑談レベルはオフライン時以上の密度になってるときもありますね。

ー それでは最後に、どんな人を採用していきたいですか?

自分ごと化してデザインしていける人。もっと言うと、難しい問題を解くことに熱意を持てる人。組織の規模もそこそこ大きくて、いろんな事業のいろんな人のやりたいことを聞いて、なおかつユーザーが使ってくれるものをつくる、という複雑な問題をシンプルに解決することに燃えるタイプの人はきっと楽しく働けるんじゃないかな。

あと「人が好きな人」がいいですね。カルチャーは自由な会社だけど、結局人が好きな人が揃っていると思います。Uzabase 代表取締役 Co-CEO / CTOの稲垣さんもそうだし、共同代表 Co-CEO の佐久間さんもそうで、NewsPicks CTO/CPO 文字さんも多分そうです。

過去にいろいろな職場・組織フェーズを経験してきましたが、いまのNewsPicksは、組織フェーズとして大きな変化のタイミングにあって、そこにはたくさんの異能のある人財がいて。それらがかけ合わされている環境は、チャレンジするには最高のタイミングだと思います。もしプロダクトづくりを自分の力で押し進めたい、と熱い想いのある方がいたらぜひ一緒に働きたいです。

カジュアル面談やTwitterで気軽にご連絡ください。よろしくおねがいします!

ー 終わりに

NewsPicksでは異能溢れるデザイナーを募集しています。
お気軽にご応募お待ちしています!

プロダクトチームの体制や取り組みについてはこちら👇


インタビュー・編集:吉川亜香音
編集:薄井春香

この記事が参加している募集

社員紹介

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?