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常滑から彦根へ 29mmマニュアルレンズ写真日記 2023年11月20日

 ディレイを想定してスケジュールを立てていたのが、飛行機の着陸が30分も早かったので、時間調整のため中部国際空港から電車で2駅の「常滑やきもの散歩道」へ。レンズはそのままペンタコン。

 名鉄の「常滑駅」で下りるべきなのが、夜行便の寝不足でボーっとしており、空港から1駅の「りんくう常滑駅」で下りてしまい、預ける場所がなかった荷物を担いで往復30~40分を歩く羽目に。

 メインの「とこにゃん」を見る時間がいきなりなくなってしまったが、特に猫を見たいわけではなかったので、通りがかりに目についた雑多なものを撮る。

 この辺りで制限時間いっぱい、荷物を担いで再び徒歩で駅へ。光量が多いと現代のレンズ並みに色が出る。

 最近、この手の店がどんどん閉店に追いやられているというニュースを目にする。この店は昭和の時代に潰れていた雰囲気あり。

 名古屋のホテルに荷物だけ預け、新幹線で数十分の滋賀県の米原駅へ、地方線に乗り継いで彦根駅へ。

 彦根城に到着したときにはすでに夕方。1970年製造の古いレンズなので、光量が減ると途端に色が出なくなる。

 天守閣に登る時間などなく、堀の周辺を歩くだけにする。中学生の下校に遭遇。

 レンズを夕日に向けても色は出ず、コントラストも低い。富士フイルムのカメラのフイルムシミュレーションにこんな色再現があった。売る気がないと思わせるほどの品薄状態の富士フイルムを探して時間を浪費するなら、すぐに買える機材を買って撮りたいものをさっさと撮った方が正解のような気がする。

 彦根城わきの、明かりが灯りはじめた「夢京橋キャッスルロード」。交通量も少なく写真を撮りやすい町並みだが、寒くて15分で退散を余儀なくされた。相変わらずのくすんだ色。映画調、と言い訳できるのような気もする。

 ホームドアが設置されていない米原駅の新幹線ホーム。のぞみが通過すると吸い込まれそうで怖い。流し撮りでピントは鼻先にかろうじて残った。

 名古屋駅に戻って駅前のイルミネーションを撮影。レンズの劣化で勝手にふんわりしてくれるので楽。

今日の制約:Pentacon 29mm 旧東ドイツ製の銘玉の1本。柔らかい描写が人気で、その分だけ誰が撮っても似たような仕上がりになる。個体的によりかすみが出てしまうが、暇をしていたコロナ禍でついつい買ってしまったのでとにかく使っている、という感じ。

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